(8/26 14:00Kick Off マグパイ・パーク)
SSS HAN
1 - 1
前半 0-0
後半 1-1
得点者
83分 9 神条(HAN)
88分 6 山崎(SSS)
警告
なし
WOM
山崎(SSS)
・前半から積極的に前線に絡み、また守備でもバイタルのケアをこなしながら終了間際の同点ゴール。引き分けでは意味がないチーム状況ながら、この試合に関してのみの貢献は大きい。
・「4点差をつけての勝利」を標榜したSSSは新システムで臨む。HANは前節を落として優勝はなくなったが、二週間の空きで心身ともリフレッシュ、万が一にも目の前での胴上げは見たくないところ。
前半からSSSはいつものように少ないボールタッチからシュートに結びつける攻撃を見せ、松岡を軸にシュートを浴びせるがいずれもゴールを割るには至らず。HANはアウェーということもあってかじっくりボールを繋ぎながら組み立てるがフィニッシュには至らない流れで、お互い得点はないまま前半終了。
後半も全体の流れは変わらないながら、HANはパスワーク主体からドリブルでの突破に攻勢を切り替え、これがSSS守備の混乱を引き寄せる結果となる。結実は83分、自陣からのクリアを神条が受け、高いラインを一気に抜き去りGKと一対一。鞠川の飛び出しを嘲笑うように決まってHAN先制。この時間の先制とあって勝負ありの流れだがホーム最終戦の意地でSSSが踏ん張り、5分後。遠藤に代わって投入の豊田が右を抜けてクロス、これに上がってきた山崎が飛び込んで決めて同点、そのまま試合終了。
SSSは後半の厳しい時間帯で追いついた、という事実だけなら賞賛に値するのだがそれだけでは足りないのが今回の試合。失点も高いラインの裏、といういつもの流れで闇雲にラインを上げるだけのサッカーでは結局優勝に値しないということだろう。
HANは少ないチャンスを確実に得点に結びつけた事実もそうだが、何よりパスワーク、ドリブルと多彩な仕掛けのアクションサッカーが目を引いた。桜花杯あたりはパスワーク偏重傾向があっただけにこれは大きな進化と捉えるべきだろう。あとはその仕掛けをいかに得点に結びつけるか、という部分で、そこはセカンドステージの課題。
(拾)
(8/5 19:00Kick Off 摘美浜スタジアム)
EWI WBL
3 - 1
前半 0-1
後半 3-0
得点者
13分 9 綾崎(WBL)
70分 O.G(EWI)
74分 O.G(EWI)
90分 18 桐屋(EWI)
警告
80分 6 日向(EWI)
WOM
該当なし
・優勝戦線に踏み止まったEWI、WBLを本拠摘美浜に迎える。WBLはセカンドへの布石もこめて5バック、システムの模索に務める構え。
相手が5バック、しかもホームとあってまず攻め立てるのはEWI。だがWBLは5バックの壁でこれを凌ぎながらカウンター勝負に賭け、松浦を走らせる形で反撃。それが早い時間で実を結び、前半13分。コーナーから綾崎が決めてWBL先制。守勢に回る場合の鉄則、セットプレーのチャンスを得点に結びつけた。この後EWIの攻勢はさらに激しさを増すが、西村と5バックの頑張りで凌ぎ切って前半終了。
後半もEWIの攻勢は留まるところを知らなかったが、打たれるシュートが多いほどキーパーは却って勘が冴えるもので、WBLのゴールは割られない。このままWBLが押し切りそうな雰囲気も漂っていた後半25分、森下のシュートはWBL鞠川、波多野に続けて当たってコースが変わり、キーパーは反応できずゴール。意外な展開でEWI同点に。さらに4分後、コーナーに藤堂と碧川が競り合い、碧川が先にボールに触ったもののこれが後頭部でコントロールできず、これも自陣ゴールへ。EWIは自軍選手の手によらず逆転という結果に。終了間際にはセットプレーの零れを桐屋が押し込んで駄目押し、試合を決定付けた。
EWIは勝つには勝ったが、あれだけ押し気味に進めながら結局自軍選手が決めたのは終了間際の一点だけという微妙な結果。ただ、優勝を争うこの時期に内容をどうこう言っている場合でもないのは紛れもない事実で、優勝へ向けての大きな一歩を踏み出した。
WBLは5バックが機能していなかったわけではないのだが、やはり90分間好きに回されたままで凌ぐのは難しい。シュートを撥ね返す「拠点防御」も大事だが、シュートを打たせない部分での「機動防御」の発想も交えるべきだろう。
(拾)
(8/5 14:00Kick Off マグパイ・パーク)
SSS SKU
2 - 0
前半 1-0
後半 1-0
得点者
16分 94 清水(SSS)
72分 94 清水(SSS)
警告
90分 3 アレクサンダー(SSS)
WOM
清水(SSS)
・全得点を叩き出す大車輪の活躍でチームを二位に押し上げた。
・九州ダービーとなるこのカード、SSSは優勝戦線に殴りこむには当然落とせないが、SKUとてダービーに賭ける意気込みは高く、相性的にもSSSが一勝二分けと負けていないが勝ち切れてもいない数字。SKUのジャイアントキリングなるか。
立ち上がりSSSがペースを掴んでいたが、攻撃の主体はトップ下弥生ではなく左に位置した天宮。効果的にボールを散らし、清水がシュートを狙う中、前半16分。天宮のスルーに上手く抜け出した清水、DFに当たられながらも放ったシュートが決まりSSS先制。負傷で主力を欠くSKUだったがそれゆえにか中盤でボールを細かく繋ぎ、ビルドアップの面ではSSSを凌駕していたとも言えるのだがフィニッシュに至れない。得点は動かないまま前半折り返し。
後半は伊集院の攻め上がりに絡む形でSKUが上手くボールを回すが、途中で引っかかってやはりフィニッシュに至れない状態が続く。後半27分には清水のヘッドで追加点、SSSが試合を決定付けた。
SSSはこの勝利で二位へ進出、正直カウンター主体の雑なサッカーだが、そういうカラーと割り切るしかないだろう。
SKUは控え主体ながら、ビルドアップの部分ではSSSよりいいサッカーをしていたが、フィニッシュに至れない。伊集院の飛び出しが効果的であっただけに、FW陣の奮起を期待したいところだ。
(拾)
(8/5 19:00Kick Off ポートフェリオ)
HAN SCM
1 - 1
前半 0-0
後半 1-1
得点者
47分 12 一文字(SCM)
65分 11 赤井(HAN)
警告
40分 12 伊集院(HAN)
42分 2 野咲(SCM)
49分 6 渡井(SCM)
83分 21 咲野(SCM)
WOM
赤井(HAN)
・「スーパーサブ」の名は彼女にこそ相応しい。ホームでの敗戦を救い、勝ち点1をチームにもたらした。
・後半戦最大の山場が訪れた。勝ち点差は2、首位と二位との対戦。HANはここに備えて主力を休ませる徹底振り、一気に寄り切りたい。SCMは3試合連続でスコアレスドローが続いており、「ムサナチオ」は健在ながら攻撃陣の奮起が待たれるところ。
前半からHANが攻め立て、今回は休養によるコンディションの良化もあってかいつものパスワーク主体よりドリブル突破に主眼を置いた攻勢でSCM陣内に度々切り込んで、または伊集院に合わせシュートを放つ。ちなみにSCMのこの試合初シュートは33分の橘のFKで、その間ほぼ30分はHANの時間帯。前半終了間際にお互いイエローを出し合い、不穏な空気は流れたが得点は動かないまま前半終了。
前半を見る限りHANの優勢が予想された後半だったが、後半の入りを上手くSCMが突く。後半2分、神条から七瀬のレフティコンビで繋ぎ、そのまま放ったアーリークロスを一文字が頭で押し込んで先制点はSCM。さらにその直後、HANは負傷で主人を欠く展開に。こうなるとSCMペース、いつものムサナチオ発動…かと思われたが、主人に代わって投入の赤井が展開を引っくり返す。後半20分、トップ下にポジションを代えた高見のフライスルーに抜け出しダイビングヘッド、これが決まってHANが追い付いた。その後もHANは攻め立てたがこれ以上の追加点はなく試合終了。
HANとしては前節を捨ててまで勝ちに来ただけに勝てなかったのはショックが大きいか?ただ堅守のSCMに先制されながら追い付いて引き分けに持ち込めたのは好材料とすべきだろう。主人の負傷で残り2試合のマネージメントが問われる。
SCMは後半戦に入って負けなし、その事実だけなら決して悪い状況ではないのだが勝ち切れない。ここしばらくの無得点には一応のケリがついたので攻撃陣の奮起待ちというところか。特に次節はSB二人と守備的MF1人の計3人がサスペンションで守備力に疑問符がつくだけに正念場だ。
(拾)
(7/29 19:00Kick Off フェンスティエレ・スタジアム)
SCM SSS
0 - 0
前半 0-0
後半 0-0
WOM
該当なし
・目下2試合連続スコアレスドローと攻撃陣の元気のなさは気になるが、4試合連続で無失点と「ムサナチオ」は健在のSCM、攻撃陣の迫力だけならリーグ随一を誇るSSSを迎える一戦。相性的にもリーグ戦で無敗の相手とあって、ここを勝って弾みをつけられるか。
試合の方はお互いのパスカット、シュート数が物語るように譲らず、中盤での潰しあいに終始する展開で、どちらもなかなかフィニッシュに辿り着けない。SCMは宗像を負傷で欠いてしまい、これが後に響くこととなる。前半はスコアレスで折り返し。
後半になってSCMは攻めに出るが、宗像を欠く攻撃陣はどうしてもリズムが単調になってしまい、また滅多にない鞠川の「当たりの日」だったこともあってゴールを割り切れず。SSSはというとオフサイド6つが語るように自慢の両FWを完璧に絡め取られ、攻撃の形を作ることも出来なかった。結局お互い決め手のないままに試合終了。
SCMはSSS攻撃陣を完璧に封じただけに勝っておきたかった試合だが、ここは星乃の「授業料」と割り切るべきか。連続試合無失点は伸ばしたものの、連続無得点も伸ばしているのは気になるが、残り3試合に向けて守備が堅いのは好材料だ。
SSSは勝ち点1を拾わせてもらった格好。最終戦までの相手関係を見ると有利に見えるが、勢いで試合をするチームだけに連勝の勢いが削がれるかどうかが分かれ目。今日に関しては破壊力の高い松岡・清水のツートップだけに、それを操る美咲にもう一工夫が求められる試合だった。
(拾)
(7/29 14:00Kick Off ディエトロモンティ)
TLS HAN
2 - 1
前半 1-1
後半 1-0
得点者
08分 8 神谷(TLS)
09分 12 伊集院(HAN)
59分 16 沢田(TLS)
警告
78分 11 風間(TLS)
WOM
沢田(TLS)
・決勝点を挙げて牧原の代役としての務めを十分に果たし、無敗のHANに土をつけた。
・ここまで無敗をキープしているものの、これからが正念場のHAN、今回は大幅にターンオーバー。ここで休めて残り3試合を勝負どころと位置づけるか。対するTLSは主力牧原を欠き苦しい戦いが予想されるところ。
8分にいきなりFKを直接神谷が決めてTLS先制、試合の主導権を握ったに見えたが直後に伊集院が得点ランク単独二位となるゴールを上げて同点、激しい点の取り合いが予想される幕開け。ただこの後はホームTLSが支配してペースを掴むもののお互いの中盤が踏ん張って相手にシュートを許さない展開で前半折り返し。
後半はアウェーHANがペースを握る展開、だが追加点はTLS。後半14分、ゴール前の混戦から沢田が決め、勝ち越しに成功。HANは赤井を投入して追撃を図るが及ばず試合終了。
TLSは牧原不在で勝利を得たことが何より大きい。可能性としては低いが未だステージ制覇の目も残されており、今後の台風の目となるか?
HANは急造となってしまったDFラインの脆さが出た格好か。ただこの一敗と引き換えに主力を休ませており、この後のSCM戦に乾坤一擲、勝負を賭ける。
(拾)
(7/29 19:00Kick Off ルーテシア・パーク)
WBL FCH
1 - 1
前半 1-0
後半 0-1
得点者
13分 16 森下(WBL)
65分 99 熱姫(FCH)
警告
75分 6 神条(WBL)
WOM
森下(WBL)
・先制点より中盤での守備を評価。実に50ものパスカットの原動力であり、味方中盤選手が次々に交代で離脱する中、90分間奮闘。相手の攻撃の芽を摘み続けた。
・後半戦はいいスタートを切ったが、このところ上手くいっていないWBL、今回はFCHとの一戦。順位的にこの場所で争うことになるとは開幕前からは予想もつかないことだが、それがサッカーの怖いところ。FCHは4バックを早々に諦めて従来の陣形。
開始早々に藤崎が担架で運ばれるという怪しい雲行き。結局その後すぐに藤崎は交代、FCHの攻撃に影を落とすことになる。ペースを掴んだWBLは13分、セットプレーの零れを森下が決めて先制、幸先のいいスタートだったが、29分には井上を負傷で欠く事となりこちらにも暗雲が立ち込める。得点は動かず折り返し。
後半も前半と同様、WBLはドリブル突破からペースを掴もうとするがキープしてタメを作れる井上がいないため、また攻め疲れもあってか単調になってしまい、FCHに付け入る隙を与えてしまう。そして後半20分、松浦のクロスを熱姫が頭で決めて同点、振り出しに。この後もFCHは熱姫にボールを集めて攻めたが、こちらも藤崎不在が響いてか、これ以上有効な攻めを出来ずドローに。
WBLは先制し、試合を優位に運ぶ切欠を掴んだが井上の負傷退場でゲームプランに狂いが生じた。とはいえこれも度々のことであり、タレントに依存するサッカーの限界を図らずも露呈したともいえる。長いリーグ戦とあって、井上不在時の備えは考えておくべき。
FCHはシュートの精度が低いのが気になるところ。開始早々の藤崎の負傷退場がその原因であるなら、問題はWBLのそれと酷似している、といって差し支えないだろう。
(拾)
(7/29 14:00Kick Off 摘美浜スタジアム)
EWI SKU
3 - 1
前半 1-1
後半 2-0
得点者
22分 19 藤堂(EWI)
24分 74 鬼澤(SKU)
56分 17 井上(EWI)
68分 19 藤堂(EWI)
警告
5分 7 陽ノ下(EWI)
WOM
藤堂(EWI)
・2得点は文句なし。ファーストチョイスが鬼澤のEWI攻撃陣に割って入れるか?
・前節大敗のEWIだがまだ徳俵に足はかかっている。巻き返すにはこの後の取りこぼしは許されないところ、カンフルとターンオーバーを兼ねて大きくメンバーを入れ替えた。SKUは前節、惜しいところまで行ったが敗戦。今度は結果を出したい。
やはりホームの利を得て攻勢に加速が掛かるEWI。藤堂を軸にボールを集めて攻撃を組み立て、先制点もその藤堂、前半22分。高さばかりが注目される中、ドリブル突破からのミドルシュートだった。勢いに乗るか、と思えたEWIだが2分後、SKUも粘りを見せる。EWIのカウンターの出鼻を挫き、来須がボールを奪取。鬼澤に繋ぐとそのまま切れ込んでシュート、これが決まって同点。試合は振り出しに。
後半も展開は変わらず、EWIが攻めてSKUが受ける展開。追加点は後半11分、EWIに。ゴール前を固めたSKU守備ブロックの周りでボールを回し、最後は井上のミドルでEWI勝ち越し。23分にも藤堂のミドルが決まって試合を決定付けた。
EWIは控え中心ながら快勝といっていい出来。能力の高いプレーヤーといえど、疲労が募ってはいいパフォーマンスを得られないという事実は今後に大きく生きるだろう。さらにここで主力の休養も出来たとあって、残り3試合に向けて好材料だ。
SKUはいつもよりよくパスカットを奪えており、守備の形は出来てきているのだが、ミドル3発に沈んだ。ボールホルダーへのチェックが甘い部分が露呈した形。これも疲労とは無関係ではないだろう。
(拾)
(7/22 14:00Kick Off 綾瀬中野スタジアム)
SKU TLS
2 - 3
前半 1-1
後半 1-2
得点者
27分 18 栗生(TLS)
37分 7 一文字(SKU)
56分 9 音無(TLS)
71分 86 赤井(SKU)
73分 24 安藤(TLS)
警告
13分 11 波多野(SCM)
44分 6 渡井(SCM)
WOM
・栗生(TLS)
牧原負傷退場によるトラブルに登場、その穴を埋めるに留まらない活躍でチームに勝利をもたらした。
・新規参入同士と言われながら既に数試合。4試合のアウェーロードを終えたSKUはこのホーム戦を機に建て直したい。今回はターンオーバーを考慮、人員を入れ替える。一方TLSは3トップとこのチームに比して攻撃的に。これがどう出るか。
前半からペースを握ったのは攻撃的に振ったアウェーTLS、ポゼッションを掴んで攻め立てる。だが25分に暗雲、牧原負傷退場のアクシデントがTLSを襲う。その後の展開が懸念されたが、27分。交代で投入された栗生がFKを直接ねじ込んでTLSが先制。それまで攻勢だったこともありTLSペースと見えた試合だが10分後。白雪の右サイド独走からチャンスを作ったSKU、その白雪が転がして中央へ。これを一文字がボレーで決めて同点、試合は一気にわからなくなり前半終了。
後半もアウェーTLSのペースで試合は進み後半11分。志村のクロスを風間が頭で合わせたがGK本田正面。だがこれをファンブル、詰めた音無が押し込んでTLS勝ち越し。こうなると今度こそ、の思いだがSKU粘り腰が発揮されるのは後半26分。カウンターから川崎がロングフィード、これに途中投入の赤井が上手く抜け出してGKと一対一。これが決まって今日二度目の同点に追いついた。ホームということもあって勢いに乗るSKUだが二分後。栗生のフライスルーに抜け出したのが安藤、これを決めてTLSが勝ち越した。SKUはこの後来須を投入、3トップにするなど抵抗を見せたが及ばず試合終了。
SKUは一歩及ばなかったものの、今回はサイド、中盤での守備がよく機能しており多くのパスカットを奪っていた。失点こそ3だが守備を崩されて、といった形のものは少なくこの敗戦は良化の兆しと受け止めるべき。
TLSは攻撃的布陣は嵌ったのだが、その分守備が今ひとつになった印象。だが今後に向けてオプションの増加はよしとすべきだろう。
(拾)
(7/22 14:00Kick Off モナコ・スタジアム)
FCH SCM
0 - 0
前半 0-0
後半 0-0
警告
13分 11 波多野(SCM)
44分 6 渡井(SCM)
WOM
該当者なし
・FCHのホーム4連戦最後はSCM。新システムを採用し、疲労の見える鞠川らを引っ込めるターンオーバー、SCMはアウェーということもあってバランス重視の構え。失点2、僅かに一敗とここまでのペースは凄まじいものがあるが、追ってくるHANも無敗と尋常ならざるペースであるため、この試合も落とせない。
試合の方は終始プレスの嵐、お互いにゴール前にボールを運べない展開。仕掛ける頻度はFCHの方がやや高かったものの、SCMはそのカウンターから突破をかける、という流れで前半は推移、お互い決定機をつくれないまま前半折り返し。後半も流れ自体は変わらず、お互い先制点を許したくない警戒心からか中盤での守備に重きを置く展開に。FCH水島、SCM渡井の活躍と重要性がクローズアップされる結果となった。
FCHは連敗に歯止め、首位相手に引き分けと結果的にはよしとすべきか。連戦の続いたDF陣を休められたのも大きいが、今度は攻撃陣の疲労の蓄積が心配。
SCMは負けてはいないが2試合連続のスコアレスドロー、攻撃陣に元気がない。それでも勝ち点1を持ち帰ったことを評価すべきか。左の神条、野咲ラインに比して丘野、江藤で形成した右サイドのパフォーマンスがやや低かったことも今後の課題。
(拾)