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Posted by - 2024.12.04,Wed
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Posted by Akira Hirota - 2009.08.21,Fri
明日に迫ったオールスター、今回は両チームのメンバーと見どころを追って行こう。


・World Challegers

まずは外国籍選手で構成されるWorld Challengers。
GKは田園調布のノート・バンクと招待選手の真理亜・シャルロット・ポアロ。バンクは最終ラインの後ろから叱咤するコーチングと強気が売りの好戦的なGK。そのあまりに守備に気が行かないこともあるがポテンシャルは高い。シャルロット・ポアロはFCはばたきに在籍中、クラブでは代表常連の二階堂の影に隠れる形であまり出番に恵まれていないが、CB出身で足元には折り紙つきの元祖「リベロキーパー」。身長だけと思っていると痛い目に遭うだろう。「ゴール前の計算機」の異名が伊達ではないことを証明してくれるはずだ。
DFは春日の舞・アレックスに田園調布の白鳳院綾乃エリザベス、札幌のロナ・ダンガード。アレックスはノルウェー代表としても鳴らした体躯のいいストッパー。スピードにやや難があるが制空権と一対一なら一日の長がある。ダンガードは札幌の新戦力、今回外国籍選手のDFが不足とあってリーグ戦デビュー前にオールスターでその雄姿を見せる。デンマーク2部で将来の代表候補とも噂される逸材で、170センチの長身と当たり負けしないフィジカルを誇る。そしてアレックス、ダンガードをコントロールしてDFラインに秩序をもたらすのが白鳳院で彼女は体格こそ大きくないが危機察知とカバーリングに長け、またGKのバンクとはチームメート。DFラインの安定に貢献するだろう。
MFには招待選手のメリッサ・マオ、パトリシア・マクグラス、デキシー・クレメッツ、アイーシャ・ステラ。札幌のターニャ・リピンスキーと北野スオミ。田園調布の周麗華、南風原のルルーラ・フランに福井のセシル・ポンド。
クラブと代表とでともに主軸をなすマオ、評価点上位ランクの常連にして08シーズン評価点トップのマクグラス、ダイヤモンドカップアメリカ代表での活躍が記憶に新しいクレメッツにステラと錚々たるメンバーを招待、レベルの高いゲームが展開されることだろう。リピンスキーは札幌の司令塔で、フィジカル以外は一級品と言われる素材。札幌から滝沢、左京とゴールランキングに二名が上位につけているのは彼女の貢献が大だ。北野は日本とフィンランドとのハーフでトリッキーなドリブルから放つクロスに味を見せるサイドプレーヤー。周はスピードとパワー、そして何より思い切りの良さが光るある意味「外国籍選手」らしいアタッカー。南風原のフランは今期あまり活躍できていないが、トップスピードに乗った彼女を止めるのは至難の業だろう。ポンドはシーズン中に存在感を増してきたプレーヤー。テクニックが高く、セットプレーの切れ味も申し分ない。
FWは田園調布のニーナ・キーロフと春日のキャシィ・ワイルド。キーロフはゴールこそあまり挙げていないが、懐の深いキープとポストプレーが持ち味と外国籍選手「らしくなく」献身的なイメージの選手。ただメンバー構成上ワントップを採るであろうこのメンバーにおいてはベストチョイスだ。反してワイルドは身長の割にポストが上手くないが、持てば取りあえず仕掛けに来る。
彼女らを率いるのは後半戦より福井グラスルーツで指揮を執る読子・リードマン。イングランド2部で理論派のコーチとして鳴らした彼女の実戦初の采配、オールスターということもあって采配の妙はあまりないが初の監督戦は勝ちたいはずだ。


・Japan Challengers

対するのはJapan Challengers。
GKに福井の篠原、南風原の見和。篠原は前半戦でプレーイングマネージャーだったが、後半戦はGKに専念したいという彼女の申し出で福井はリードマン招聘に動いたとも言われており、「GK」としてのいわばデビュー戦。見和はチームこそ低迷しているが、コーチングと足元に強みを見せる選手。
DFは札幌の桜町、いわきの御堂、南風原の源舞、熊本の梶原。桜町はGK上がりの選手で恵まれた体格が何よりの武器。果敢な攻め上がりも身上だが、このオールスターでそれを発揮できるか。御堂はフィジカルも強いが、何より気性の強さが最大の武器。レベルの高いWorld Challngers相手に一歩も引かずDFラインを叱咤するだろう。気持ちの強さなら源舞も劣りはせず、高さも兼ね備えるラインは十分世界を相手に戦ってくれるはずだ。そして梶原、おそらく起用は中盤になると思われるが対人の高さと守備意識の高さはDFラインを補うだろう。
MFに松本の織倉、春日の牧原、田園調布の祇条と高宮、熊本の芝村に福井の青野。
「個々の能力は低い」と松本の風見監督は自チームを評価するが、その中にあって個の煌きを放つ数少ない選手が織倉。主にバイタルに位置して相手の攻撃の芽を摘み、前線にボールを送るのみならず駆け上がって得点を奪う姿も前半戦では見られ、スケールこそ及ばないもののタイプ的には森下(元ラツィオ)や海外のハイマー(ビーレフェルト)を彷彿とさせる。牧原はパス、ボールタッチといったランクでトップを走っており、出場時間の多さと相まってチャレンジリーグを代表する選手。田園調布は中盤にレベルの高い選手を揃えているが、その中で攻守のバランス感覚に優れるのが祇条と高宮。バイタルをケアしながら散らす作業をこなしてくれるはずだ。芝村はチーム事情でFW起用もあったが、やはり中盤でこそ輝く選手だ。局面での強さ、パスの正確さは外国籍選手が相手でも色褪せることはない。そしてある意味前半戦最大のサプライズが青野。一時期の福井の躍進は彼女の活躍がなければ成し得ないもので、まさに完璧なまでの「バイタルの蓋」だった。
FWは春日の新井、札幌の滝沢、いわきの桑原に松本の藤沢。新井はここまで8得点とリーグトップの得点王。滝沢はランク2位。フィジカルも強くスピードもあり、スケールこそ及ばないがタイプ的には去年TMリーグで無双を誇った後藤と似たイメージ。桑原はゴールこそ伸びていないが、シュートの強さを見ればもっともストライカーらしい選手。松本の藤沢はストライカータイプの3人とは異なり、マルチな能力でチームメートの良さを引き出せるタイプ。アメリカに渡った桐屋と若干タイプが似ているか。
監督は就任初年度で率いたチームを堂々首位に導いた森永監督。クラブでの采配を見せられるか。



(拾)
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