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Posted by Akira Hirota - 2009.04.19,Sun
開始4分、鮮烈なるナカヤマ。田園調布1点を守り切る
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先の試合では勝ち切れなかった南風原だが、ホーム開幕、しかも勝ち慣れていない田園調布とあって上手く勢いをつけたい。一方開幕から無得点、未勝利の田園調布だがアウェー開催、しかも相手はチャレンジカップでは準優勝の南風原とあって厳しい戦いとなるか。田園調布はカップ戦から続く未勝利にシステム変更、3-5-2で臨む。
試合は予想外の展開、開始早々にホーム南風原の攻撃を一度凌いで田園調布はカウンター。キーロフが右に流れてクロス、これを高城がヘッド。見和が横っ跳びして弾いたが、さらに頭から飛び込んだ中山には対応しきれず田園調布が待望の先制点。南風原は前半22分柿崎のミドルは枠の外、前半35分上遠野のヘッドはキーパー正面。後半39分、上遠野渾身のシュートはバンクに弾かれ万事休す。南風原は痛い星を落とした。
南風原は開始直後の失点でリズムに乗り損ね、「追う立場」でのバタつきが展開を雑にしてしまった。後半には審判によっては決定機阻止のレッドになりかねないようなファウルもあり、メンタル面、ひいてはピッチ上でのキャプテンシーを持つ選手が必要。
田園調布はツートップにしたことでキーロフがサイドに流れても前線に起点を作りやすくなり、それが先制点に繋がり、絶好調の中山を迷わず起用したことも奏功した。キーロフの怪我は気にかかる。
WOM:中山玲子(DGG)
先発起用に応え、先制点と間断ないチェイスでチームに勝利をもたらした。
勝利への渇望、相譲らず。松本と福井の一戦はドロー
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お互いにカップ戦から未勝利とあって勝ちたい一戦、モチベーションは双方高い。松本は相本4姉妹をスタメン起用、4姉妹の連携に託す。
中盤での押し合いから前半21分、松本の織倉(真)が入れたクロスから綾小路(美)のヘッドをGK篠原がビッグセーブ、すかさず福井のカウンター。手早く前線まで運びエリア近辺で猪名川と竜崎のワンツーがきれいに決まり、抜け出した猪名川のコントロールしたトゥシュートがネットに収まり福井先制。こうなると守備的に進める福井の逃げ切りパターンなのだが、この日は松本の執念が光る。後半始まってすぐ、ボールを奪った葵(奈)が左サイドを独走、エリア外からのクロスを綾小路(美)がヘッド、これはブロックされたがこの零れにいち早く脚先から詰めた織倉(香)のシュートが決まって松本が追いつく。この後もお互い勝利を目指して攻め合ったがとうとうゴールはなくドローで終了。
WOM:織倉香奈(MTS)
誰もが動きを止めたその一瞬に骨惜しみせず詰める同点ゴール。劣勢だったチームに勢いを与え、怒涛の大攻勢を導いた。
爆撃機、いわきに襲来。新井ハット
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実力は評価されながら躓き、ホーム開幕で取り返したいいわきはほぼベストメンバーを投入。三越のスピードと桑原の決定力を上手く融合させられるか。春日は順位として最下位ながら、ここまでサイドを突いて折り返すパターンを固めて勝ってきているが、今回その原動力だった前線両サイドを春日、谷の組み合わせに代えており、これがどう出るか。並木の穴には秋穂を配置、これにも注目。
試合の方は前半14分、中に切れ込んだ谷がエリア付近で森次と交錯、零れたボールが新井の足元に。反転から直接決めて春日先制。ところがいわきは直後、エリア内でドリブルする桑原が後ろから加藤のチャージを受け、得たPKを決めてすかさず追いつく。一進一退の攻防だが22分、オーバーラップした秋穂のスルーパスを新井がダイレクトでアウトに掛けるシュート、右サイドネットに収まって春日がもう一度突き放す。前半終了直後にはCKから頭で決めて新井がハットトリックを完成、試合も春日がそのまま押し切った。
いわきは終わってみるとまたも3失点、守備に何らかの梃入れを考える必要がありそうだ。PK込みとはいえ桑原が連続で得点を挙げており、失点を減らしたい。
WOM:新井聖美(SSS)
ハットトリックは文句なし。2点目は同点に追いつかれた直後、3点目は前半終了直前と得点が欲しい時間帯でゴールを挙げ、エースと呼ぶに相応しい働きだった。
首位攻防は痛み分け。熊本と札幌はドロー
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やや気が早いながら首位攻防、組み合わせ的にも納得のメンツとあって期待の一戦。熊本は久志原に代えて壬生屋をトップに起用、札幌は不調ながら滝沢をそのまま起用と対応は分かれたが結果は如何に。
試合はお互いに手探りのスタートだったが、熊本は15分にCKのリフレクションから矢加部のミドル、札幌は30分に茜木のダイレクトボレーを見せるがどちらもGKに阻まれ決定機は実らず。結局この後もゴールは割れずスコアレスドローとなった。
熊本は佐倉負傷によるスクランブルではあるが、芝村を右ハーフに下げて麻生をトップ下に配する形に。結果として右サイドで芝村のキープ力を生かしてタメを作り、前に出る意識が高い麻生の飛び出しを促すという好循環を導いており、面白いオプションを入手した。
札幌も同じように原田負傷のスクランブルで桜井を低い位置で起用。高いテクニックを持つ桜井はキレに乏しいが捕まらない突破を度々成功させており、これも一つのオプションとして捉えれば双方とも勝ち点以外の収穫があった一戦といえるだろうか。
WOM:該当なし
(拾)
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