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Posted by Akira Hirota - 2007.09.15,Sat
記念杯ファーストステージも終了し、各チームともセカンドステージへの準備に余念がない時期ではあるが、それゆえにこそファーストステージの課題を洗い出すという作業は必要になる。そこで今回からしばらく、当GAZETTAではチームごとにファーストステージでのスタッツや統計を参考にチームの傾向やカラーを再度見直してみることにする。なおスタッツの数値は基本的にTMFA Data Centerのものを参考にし、加えて独自の統計も使用していることをお伝えしておく。順位の下から順番に、今回はHAN。
・攻守とも理想的、ただ最大のアキレス腱は選手層
5勝7分け2敗、12得点8失点。特に失点は優勝したSCMに次ぐ少なさで「ヒビナチオ」の名を欲しいままにした。前半戦では無敗ターンを決め、優勝候補の最右翼だったのだが終盤になって勝ち切れない試合が続いてしまい、4位という結果に。負け数はSCMと並んで最少であるから、負けない試合運びは出来ている。さらに上の順位を目指すとなれば引き分けをどれだけ勝ちに持ってくるかが焦点。そのためにはやはり得点力ということになる。
スタッツを見るとボールタッチ、パス、ドリブルといった攻撃に関する部門では軒並みリーグトップであり、攻撃の手段に関しては申し分ない。ただクロスの一試合平均は下から二番目と物足りない数字。それだけ長いボールに頼らず足元で確実に繋いでいる、ということの証左でもあるが、12点のうち4分の一を占める3点がサイドからのクロスを切欠とするものであり、繋ぐ攻撃から得点を挙げる、というよりはそれを見せた上でのサイドへの展開が生きているといえる。
守備に関してみるとパスカットは二位と高い数値を出し、対戦相手のパスの少なさも3番目とパスに対して強さを見せているが、対戦相手のドリブル、クロスとも4番目に多い数字で、突破してくる相手にはやや弱さがあるか。ただ問題は守り方ではなく守るメンツ。八重、藤堂、水島からなる3バックは壁としての強さを如何なく発揮し、その前で構えるのはパット、鞠川、清川。この6人の壁を突破するのは並大抵のことではなく、前半無敗ターンも頷けるメンツではある。ただ、彼女らすべてが14試合すべてにフル出場できるわけはなく、彼女らをなるべく多くの試合でより最善に近い(最善とは言わないまでも)状態で使うためのマネージメント、選手層が必要ではあろう。実際センターラインの伊集院、主人、八重といった部分は「代えが利かない」メンバーであるが、それゆえに彼女らが不在の場合を考える必要がある。バックアップメンバーとの差が大きいからこその主力ではあるが、主力を休ませなければならない試合を作ることは決して得策ではない。補強を積極的に行うチームカラーではないため、サブメンバーの底上げと奮起がさらに上位を窺うための必須条件だ。
・ポゼッションと勝敗の関係
表1・HAN支配率と勝敗
ここでは相手より支配率が上回った試合を「ポゼッション」、下回った試合を「カウンター」と定義していることをまず伝えておく。ちなみに50:50のときはどちらにも属さない「イーブン」としておく。
ポゼッション傾向で見ると、相手を上回るポゼッションを記録したのが14試合中8試合とEWIと並んでリーグトップ。典型的なポゼッション志向のチームであり、ヨハン・クライフが聞けば泣いて喜びそうな状況である。ただ特筆すべきはポゼッションの高さではなく、ポゼッション出来ていない3試合で3勝を挙げていること。ゲームプランが崩れたときにも粘り強く勝ちを拾えているということで、下位に沈んだポゼッション志向のチームが押された時に勝てなかった事実と照らし合わせると、上位に顔を出した理由の一端が窺える。ただ、それゆえにポゼッションできたときの勝ち数の少なさはやはり気に掛かる。
(拾)
・攻守とも理想的、ただ最大のアキレス腱は選手層
5勝7分け2敗、12得点8失点。特に失点は優勝したSCMに次ぐ少なさで「ヒビナチオ」の名を欲しいままにした。前半戦では無敗ターンを決め、優勝候補の最右翼だったのだが終盤になって勝ち切れない試合が続いてしまい、4位という結果に。負け数はSCMと並んで最少であるから、負けない試合運びは出来ている。さらに上の順位を目指すとなれば引き分けをどれだけ勝ちに持ってくるかが焦点。そのためにはやはり得点力ということになる。
スタッツを見るとボールタッチ、パス、ドリブルといった攻撃に関する部門では軒並みリーグトップであり、攻撃の手段に関しては申し分ない。ただクロスの一試合平均は下から二番目と物足りない数字。それだけ長いボールに頼らず足元で確実に繋いでいる、ということの証左でもあるが、12点のうち4分の一を占める3点がサイドからのクロスを切欠とするものであり、繋ぐ攻撃から得点を挙げる、というよりはそれを見せた上でのサイドへの展開が生きているといえる。
守備に関してみるとパスカットは二位と高い数値を出し、対戦相手のパスの少なさも3番目とパスに対して強さを見せているが、対戦相手のドリブル、クロスとも4番目に多い数字で、突破してくる相手にはやや弱さがあるか。ただ問題は守り方ではなく守るメンツ。八重、藤堂、水島からなる3バックは壁としての強さを如何なく発揮し、その前で構えるのはパット、鞠川、清川。この6人の壁を突破するのは並大抵のことではなく、前半無敗ターンも頷けるメンツではある。ただ、彼女らすべてが14試合すべてにフル出場できるわけはなく、彼女らをなるべく多くの試合でより最善に近い(最善とは言わないまでも)状態で使うためのマネージメント、選手層が必要ではあろう。実際センターラインの伊集院、主人、八重といった部分は「代えが利かない」メンバーであるが、それゆえに彼女らが不在の場合を考える必要がある。バックアップメンバーとの差が大きいからこその主力ではあるが、主力を休ませなければならない試合を作ることは決して得策ではない。補強を積極的に行うチームカラーではないため、サブメンバーの底上げと奮起がさらに上位を窺うための必須条件だ。
・ポゼッションと勝敗の関係
表1・HAN支配率と勝敗
支配率 |
総数 |
勝 |
分 |
負 |
51~ |
8 |
2 |
5 |
1 |
50 |
3 |
0 |
2 |
1 |
~49 |
3 |
3 |
0 |
0 |
ここでは相手より支配率が上回った試合を「ポゼッション」、下回った試合を「カウンター」と定義していることをまず伝えておく。ちなみに50:50のときはどちらにも属さない「イーブン」としておく。
ポゼッション傾向で見ると、相手を上回るポゼッションを記録したのが14試合中8試合とEWIと並んでリーグトップ。典型的なポゼッション志向のチームであり、ヨハン・クライフが聞けば泣いて喜びそうな状況である。ただ特筆すべきはポゼッションの高さではなく、ポゼッション出来ていない3試合で3勝を挙げていること。ゲームプランが崩れたときにも粘り強く勝ちを拾えているということで、下位に沈んだポゼッション志向のチームが押された時に勝てなかった事実と照らし合わせると、上位に顔を出した理由の一端が窺える。ただ、それゆえにポゼッションできたときの勝ち数の少なさはやはり気に掛かる。
(拾)
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