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Posted by - 2024.04.26,Fri
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Posted by Akira Hirota - 2007.09.12,Wed
記念杯ファーストステージも終了し、各チームともセカンドステージへの準備に余念がない時期ではあるが、それゆえにこそファーストステージの課題を洗い出すという作業は必要になる。そこで今回からしばらく、当GAZETTAではチームごとにファーストステージでのスタッツや統計を参考にチームの傾向やカラーを再度見直してみることにする。なおスタッツの数値は基本的にTMFA Data Centerのものを参考にし、加えて独自の統計も使用していることをお伝えしておく。順位の下から順番に、今回はWBL。


・大きかった藤崎の離脱

2勝5分け7敗、11得点20失点という数字はやはり守備の問題、というべきなのだがパスカットは上から4番目、ドリブルを許している度合いも3番目に低い。中盤を直接持ってこようとする相手は止めており、中盤での守備は機能しているといっていい。被シュートでの決定率は一位になっているが、これはオウンゴールが勘定に入っているためだろう。ただそれを差し引いても被枠内での決定率が高いのは気がかりではある。
ただそれより問題にすべきは失点パターン。サイドから、あるいは低い位置からのアーリーなどクロスを上げられたのがきっかけの失点が5点、さらにFK、CKのセットプレー絡みが5点。今ステージで主戦CBだった鞠川、神条あたりの身長が足りないということはないのだが、セットプレーの守備は改善すべき点だ。
一方攻撃面に目を転じると、シュート数は8チーム中3位。よくチャンスを作っているのだが、決定力でみると下から2番目、枠内決定率に直しても下から4番目となってしまっている。この現象を考えてみるに、得点の11点のうち3割を超える4点がサイド突破からのクロスによるもので、セットプレー絡みが4点。DFラインを崩してのものが残り3点と、得点パターンに偏りが見える。ドリブル距離を回数で割って出した「ドリブル一回あたりの平均距離」で見るとWBLは8チーム中唯一の5メートル超えで一位なのだが、得点パターンと合わせて考えると、そのドリブルは中央に直接持ち込んで切り崩すよりはサイドで仕掛けられている方が多いことが推測される。守る側にしてみれば、中央に切り込んで来ない、というパターンが読めていれば守りやすい面はあったかもしれない。ただこれも攻撃の組み立てを井上一人に依存する状況だったため致し方ない面はあり、実際井上が負傷、サスペンションで欠場した試合はチームとしてもいいパフォーマンスが出来ていない。ただ藤崎が戻れば井上に掛かる負荷も減るはずで、セカンドステージでは改善が望めるだろう。


・ポゼッションと勝敗の関係

表1・WBL支配率と勝敗

支配率

総数

51~

7

2

1

4

50

2

0

2

0

~49

5

0

2

3


ここでは相手より支配率が上回った試合を「ポゼッション」、下回った試合を「カウンター」と定義していることをまず伝えておく。ちなみに50:50のときはどちらにも属さない「イーブン」としておく。
ポゼッション傾向で見ると、相手を上回るポゼッションを記録したのが14試合中7試合。ポゼッションを戦術の核とし、またそれを実現できる選手層があった事実もわかる。勝利のすべてはポゼッションで上回れた試合に限られており、ゲームプラン通りに試合を進めることが出来ればある程度の結果を出せている。ただ、ポゼッションできず押し込まれた場合に4分け3敗と勝ち切れず、ポゼッションできない場合にも踏ん張れるようになれば勝ち星は稼げるはずだ。


補強状況

セカンドステージではチーム得点王草薙も含め元RMSの選手を多数手放してチームの一体化を図り、穴埋めに浦輪女子のメンバーを多数獲得。フィッティングに問題があるのでは…と言いたい所だがファーストステージでの得点王、アシスト王とも新加入の選手であることを考えると、一概に大化けも否定できないところ。いずれにしろ、今のところまだ未知数である新加入メンバーの出来がチームの成否を握るのは間違いない。また鞠川の再々コンバートが成功するのか、それに伴う鞠川不在のDFラインも興味深い。

(拾)
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