第一節結果。
SSS×WBLは前半攻めたWBL、清川の上げたクロスを上手く後藤が合わせてDFラインを突破、挙げた先制点を守り切ってWBL勝利。ただPKを献上するなど後半での守備の脆さは残っており(ファーストステージでの11失点中4失点が75分以降に集中)、無失点ではあるものの守備が安定しているとは言い難い。PKを献上したのがMFで起用の森井ということも何かを考えるべき要素ではある。
SCM×HANは1-3で後半バタついたがHANが逃げ切った。この日またも主人が怪我をしており、主人の怪我の多さが叫ばれているが、使う場所と使われ方、さらに試合数を考えると致し方ない(目立たないが、試合数で見るとSSS→SCMの美咲やSSS青葉も怪我の頻度は高い)。3バックに3ボランチの壁と3トップを繋ぐといういわば「ボトルネック」の部分なので、対戦相手にしてみればここを抑えるのが一番容易で効果が高い、となれば当たりが強くなるのは必定であり、ストロングポイントでありウィークポイントでもあるこの位置をどうするのかは今後の注目となる。
EWI×DMSは1-2でDMS。牧原不在が懸念されたDMSだったが、いつもなら一旦牧原に預けるところでその牧原がいないため選手個々に仕掛ける意識を招いたか、前半からドリブル突破を成功させる局面が散見。EWIは押していたがカウンター時の寄せがルーズで、パスカット数を見ると守備意識の違いが伺える。EWIは失点後すぐ追いついただけに引き分けには持ち込みたかった。
FCH×SKUは1-2でSKU逆転勝ち。森井の初出場初スタメンセカンドステージ初ゴールと初物尽くしの先制点だったがFCHは守り切れず。ただ2点ともセットプレーからで、守備陣を責めるのは酷か?ファーストステージ、代表戦を見ると二階堂に去年ほどのキレが見えないのがやや不安。
順位表(第一節終了時)
順位 | Team | 勝点 | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 | 差 |
1 | HAN | 3 | 1 | 0 | 0 | 3 | 1 | 2 |
2 | SKU | 3 | 1 | 0 | 0 | 2 | 1 | 1 |
2 | DMS | 3 | 1 | 0 | 0 | 2 | 1 | 1 |
4 | WBL | 3 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 |
5 | EWI | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 2 | -1 |
5 | FCH | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 2 | -1 |
7 | SSS | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | -1 |
8 | SCM | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 3 | -2 |
HAN、WBLあたりの勝利は特に驚くこともないが何よりSKU、DMSの同率2位は目を引く。これをどこまで維持できるかに注目。
ベストイレブン
伊集院
風間 後藤
森井(FCH) 難波(SKU)
マクグラス(HAN) 藤崎(WBL)
清川(WBL) 新堂 神条(FCH)
吉野
前線が重い…迫力だけはありそうだが。
MVP:風間(DMS)
ドウッピエッタで難敵EWIを沈める活躍、牧原不在の不安を一掃した。
MIP:森井(FCH)
初出場初スタメン初ゴール、しかもセカンドステージ初ゴールとなればここはご祝儀で。
(拾)
そしてその1点を取ったのも海外組の藤崎で、以前も言ったけどこれはもう日本という国家、国民的な問題なのかもしれない。確かに海外組の活躍はこのハーレンジャパンの大きな力だけど、海外組が絶対、みたいなのもどうかな。国内組の選手もここまでハーレンジャパンを引っ張ってきたのは間違いないんだから、もっと「むほん気」を出して「海外組が何だ!」という気概が欲しいね。
しかし今回一番失望したのは清水だった。終了間際のあれはないよ。ブラジルのストライカー、いやブラジル人なら誰でもあれは自分で打ちにいくし、打たなきゃ駄目。しかも清水はセリエで得点王取ってるんでしょう。僕はヨーロッパのサッカーを詳しくは知らないけど、得点王ってことはみんなゴールを期待してボールを集めてきてる。海外で得点王を取っても、日本人で集まる代表の中では遠慮が出てしまうのだろうか。だとしたらやはり民族的な問題は根が深い。
とにかく、日本とアジア諸国というのが微妙な関係にあることはわかっていることなんだから、活躍したとはいえ挑発まがいの清水のあのパフォーマンスはどうなのかな。仲間、サポーターを鼓舞する、とはいうけれど、もし暴動で選手の誰かが怪我でもしたらどうするつもりだったのか?得点王を取った、と浮かれてばかりいないでそういう部分でのプロ意識を持たないといけないね。
欧州などでは若い頃からマスコミ対応がそれこそユース年代から教育されているくらいだ。代表選手、というのは文字通り国を代表しているのだから、軽率な振舞いをする代表選手のいる国はそういう国なのだ、と舐められてしまうよ。
さて、試合の方。特に難しいアウェーという中で勝利したのは結果として充分だけど、追いつかれるのが早すぎるね。セットプレーの守備は特に組織的な部分で、しかも次のオーストラリアは高さで押してくるチーム。セットプレーからの脅威はさらに増すはずで、少ない日数でその辺をちゃんと調整できるか心配だ。
それと4点取ってる攻撃陣なんだけど、清水、森下、そして最後は後藤だけどそのCKを蹴ったのは藤崎。そう、いずれの得点も海外組の絡んだものだということをちょっとよく考えて欲しい。
個人個人を見れば、セリエなりアメリカなりで活躍もしている選手たちで、それだけの実力もあるということなんだろう。でも、そういった実力のある選手たちが結局最後は海外に活躍の場を求めなければならない、というのは国内リーグにとって由々しき問題だよ。たとえばブラジルなら、欧州に人材が流出しても後から後から湧いてくるけれど、日本は国土や文化の面でそれは難しい。一旦流出する流れが出来てしまうと、国内の空洞化を招いてしまう。
確かに発足したばかりのリーグで、難しい面はあるのかもしれないけどそれを言い訳にしてはいけない。海外の選手がTMリーグに来ることを一つのステータスだと感じられるような、そんなリーグを目指していかないといけないね。
考えても見て欲しい、先の親善カップ。この代表は国内組で臨み、結果は3戦勝ちなしだった。パラグアイ戦は一人少ない中を追いついたのだから上出来、なんて論調もあったけど冗談言っちゃいけない。あれはホーム戦、絶対勝たなければいけない試合だった。もしこれがブラジルなら監督は解任だよ。
そして今度、本番の最終予選を迎えるのだがそれに際してもファン・ハーレン監督の採った行動は不可解としかいいようがない。4バックで行く、それ自体をどうこう言うつもりはない。そこは監督の腹づもり、4の方がこの代表には合っているという判断なのであればそれはそれで考えとしてありだろう。まあ、普通はここまで続けてきた3バックを継続して熟成させるだろうけれど。
では何が不可解なのか?思い出して欲しい、ファン・ハーレンはわざわざマスコミに向けて4バックで行く、そう宣言していること。多くの国がその威信を掛けるその戦いであれば、まさに戦争。その中でわざわざ手の内を晒すような言動を採る監督、というのはブラジルではありえないね。もっとも、それ自体が煙幕であり、本当は3バックで行く、とかであれば見直すところだが。
とりあえず今回は藤崎、森下、佐野倉、清水といった海外組を多くメンバーに加えていることもあって得点力不足の心配はない―そういった声も聞かれるが本当にそうかね。日本の得点力不足はもはや民族的なもの、とさえ言われているくらいだ。過信は禁物だと思うがね。
テストマッチのオーストリアについては詳しく知らないけれど、ヨーロッパの一次予選をやっと通過できるくらいのチーム力であれば、この程度は一蹴できるくらいでないとアジアの盟主を名乗る資格はないだろうね。
まず段階としては出場時間575分(全フィールドプレーヤー平均出場時間)で足切りし、防御率・攻撃率の両方が平均値以上の選手を選び出す。この段階で27人に絞られており、このうち上位20人は以下の通り。
Team |
Pos |
Name |
攻撃率 |
防御率 |
攻撃率順 |
防御率順 |
順位計 |
WBL |
ST |
羽柴 |
2.10 |
0.47 |
1 |
4 |
5 |
WBL |
SH |
陽ノ下 |
1.53 |
0.28 |
5 |
1 |
6 |
WBL |
OH |
井上 |
1.89 |
0.50 |
2 |
7 |
9 |
SSS |
CF |
千鳥 |
1.06 |
0.47 |
12 |
5 |
17 |
EWI |
WF |
桐屋 |
1.15 |
0.51 |
11 |
9 |
20 |
HAN |
OH |
主人 |
0.95 |
0.41 |
20 |
2 |
22 |
HAN |
ST |
神条 |
1.16 |
0.53 |
10 |
12 |
22 |
HAN |
CB |
藤堂 |
1.02 |
0.51 |
16 |
8 |
24 |
HAN |
ST |
高見 |
1.03 |
0.52 |
14 |
10 |
24 |
SCM |
DH |
里仲 |
1.04 |
0.52 |
13 |
11 |
24 |
HAN |
DH |
清川 |
1.34 |
0.67 |
7 |
19 |
26 |
WBL |
CB |
佐野倉 |
1.66 |
0.70 |
4 |
22 |
26 |
SSS |
SW |
アレックス |
0.90 |
0.50 |
21 |
6 |
27 |
WBL |
CF |
後藤 |
1.82 |
0.73 |
3 |
25 |
28 |
SSS |
SB |
加藤 |
0.82 |
0.41 |
26 |
3 |
29 |
HAN |
CF |
伊集院 |
1.01 |
0.55 |
17 |
13 |
30 |
HAN |
CB |
水島 |
1.19 |
0.70 |
9 |
21 |
30 |
HAN |
CB |
八重 |
1.00 |
0.58 |
18 |
14 |
32 |
FCH |
DH |
白鳥 |
1.37 |
0.74 |
6 |
26 |
32 |
HAN |
DH |
マクグラス |
1.03 |
0.65 |
15 |
18 |
33 |
さらに攻撃率での順位と防御率での順位をそれぞれ出して加え、それが少ない選手ほどより攻守に「効いていた」と考えるわけだ。得点数やアシスト数を勘案に入れると決まりきった人選にしかならないため、どうにか目先を変えてみようという試みである。
で、並べてみるとこう。
桐屋(EWI)
羽柴
井上(WBL)
主人 陽ノ下(WBL)
里仲 清川(HAN)
藤堂(HAN) 佐野倉 アレックス
橘(HAN)
桐屋のところには千鳥のような気がしないでもないが、攻撃的・守備的どちらのベストイレブンにも選ばれていない桐屋が来た方が面白いので選出した(笑)。井上、羽柴、陽ノ下あたりは今までの流れからは妥当ながら、思わぬ健闘を見せたのは里仲、清川のボランチコンビ。里仲は2得点が、清川は最後2節での3アシストが大きく攻撃率を引き上げた。WBLレギュラー陣はみな同じくらいの出場試合数ながら、後藤がここに割り込めないのは防御率による。なお守備的ベストイレブンを席巻したSSS守備陣は軒並み攻撃率で足切りされた。
あとGAZETTA選定ファーストステージMVP
・後藤(WBL)
この活躍で選ばない方がどうかしている。とにかく、後藤一人の得点が残り7チームの得点を上回っているようでは。
GAZETTA選定MIP
・速水(SKU)
確かに失点は多い。だが、もし彼女の前にHANのDF陣がいたら?SSSの中盤がいたら?…打たれるシュートが減ればどれだけの失点になるのか。興味は尽きない。
(拾)
千鳥(SSS)
羽柴
井上(WBL)
主人(HAN) 陽ノ下(WBL)
加藤(SSS) 秋穂
アレックス 小野寺 並木
失点の少ないSSSの選手が多くなったが、失点数が同じHANの選手が少ないのは興味深い。WBLの陽ノ下、井上、羽柴は攻撃的なベストイレブンにも顔を出している。ちなみに防御率上位20傑は以下の通り。出場時間は平均時間575分で足切り。
Team |
Pos |
Name |
Time |
Match |
D.RATE |
|
WBL |
MF |
S |
陽ノ下 |
647 |
10 |
0.28 |
HAN |
MF |
O |
主人 |
666 |
12 |
0.41 |
SSS |
DF |
SB |
加藤 |
873 |
10 |
0.41 |
SSS |
DF |
CB |
小野寺 |
870 |
11 |
0.41 |
WBL |
FW |
ST |
羽柴 |
772 |
12 |
0.47 |
SSS |
FW |
CF |
千鳥 |
761 |
11 |
0.47 |
SSS |
DF |
SB |
並木 |
922 |
11 |
0.49 |
SSS |
DF |
SW |
アレックス |
900 |
10 |
0.50 |
WBL |
MF |
O |
井上 |
715 |
10 |
0.50 |
SSS |
MF |
C |
秋穂 |
712 |
10 |
0.51 |
HAN |
DF |
CB |
藤堂 |
1057 |
12 |
0.51 |
EWI |
FW |
WF |
桐屋 |
702 |
10 |
0.51 |
HAN |
FW |
ST |
高見 |
698 |
10 |
0.52 |
SCM |
MF |
D |
里仲 |
689 |
10 |
0.52 |
HAN |
FW |
ST |
神条 |
857 |
12 |
0.53 |
SCM |
FW |
CF |
一文字 |
674 |
10 |
0.53 |
HAN |
FW |
CF |
伊集院レ |
982 |
13 |
0.55 |
HAN |
DF |
CB |
八重 |
1080 |
12 |
0.58 |
HAN |
MF |
D |
鞠川 |
900 |
10 |
0.60 |
SSS |
DF |
SW |
山本 |
744 |
9 |
0.60 |
(拾)
そこで今回、昨年末に某スポーツ紙で用いていた「攻撃率」と「防御率」を用いてみる。防御率に関しては、既にGK関連でも用いているし、野球でも投手の評価に用いられることからよく知られている数値だろうとは思う。これをサッカー選手に援用した場合、「その選手がピッチに立っている状態での失点数」を集計し、それを90で除算して出場時間数を掛けることで「その選手が90分間ピッチにいた場合の平均失点」を算出する。要はその数値が少なければ少ないほど、多く守備に貢献していると考えることが出来る。
防御率がそれなら攻撃率はその裏返しで「その選手がピッチに立っている状態での得点数」から算出した「その選手が90分間ピッチにいた場合の平均得点」ということになる。これが高い選手はそれだけ多く得点に絡む状況があった、と推測できる。
で、まずは攻撃率で見た「攻撃的ベストイレブン」。
後藤
羽柴
井上(WBL) 鬼澤(FCH)
森井(WBL) 陽ノ下(WBL)
千葉
渡井(FCH) 森下(WBL)
佐野倉
フィールドプレーヤーだけで並べている。やはり、というべきかWBL勢の独壇場となった。守備的なMFがいないためこういう形になるのは仕方のないところ。WBL森井はDF登録だが、今ステージDFとしての出場がないためMFとして選出。ちなみに攻撃率上位20人のランキング。
Team |
Pos |
Name |
Time |
Match |
A.RATE |
|
WBL |
FW |
ST |
羽柴 |
772 |
12 |
2.10 |
WBL |
MF |
O |
井上 |
715 |
10 |
1.89 |
FCH |
DF |
SB |
渡井 |
622 |
10 |
1.88 |
WBL |
DF |
SB |
森井 |
1012 |
12 |
1.87 |
WBL |
FW |
CF |
後藤 |
991 |
12 |
1.82 |
WBL |
DF |
CB |
佐野倉 |
1033 |
12 |
1.66 |
WBL |
MF |
D |
千葉 |
816 |
11 |
1.65 |
WBL |
MF |
S |
陽ノ下 |
647 |
10 |
1.53 |
WBL |
DF |
CB |
森下 |
1080 |
12 |
1.50 |
FCH |
MF |
O |
鬼澤麗 |
632 |
11 |
1.42 |
FCH |
MF |
D |
白鳥 |
725 |
10 |
1.37 |
HAN |
MF |
D |
清川 |
806 |
10 |
1.34 |
WBL |
MF |
D |
藤崎 |
840 |
11 |
1.29 |
WBL |
DF |
CB |
野崎 |
990 |
11 |
1.27 |
HAN |
DF |
CB |
水島 |
904 |
11 |
1.19 |
HAN |
FW |
ST |
神条 |
857 |
12 |
1.16 |
EWI |
FW |
WF |
桐屋 |
702 |
10 |
1.15 |
FCH |
DF |
CB |
波多野 |
633 |
8 |
1.14 |
SSS |
MF |
O |
春日 |
795 |
12 |
1.13 |
FCH |
FW |
CF |
千鳥 |
913 |
12 |
1.08 |
いろいろ考えたが、今回出場時間の足切りは「全フィールドプレーヤーの平均出場時間」である575分をその基準とした。
「攻撃率で」見たベストがあるなら、「防御率で」見るベストも、ってことでそれは次回。
(拾)
WBLの優勝で幕を閉じたファーストステージだが、ベストイレブンという形で選手たちの活躍を振り返ってみよう。ただ、このところ公式でもいろいろな指標を用いたベストイレブンの選定は盛んであり、正直独自な視点での選定は少々難しいかもしれない(笑)
・GK
いくつかの数値でランクを見てみる。
・シュート阻止率
(被シュート数-失点)÷被シュート数から求めるパーセンテージで、これが高いほど打たれたシュートを止める確率が高いことになる。
SCM | 東 聡莉 | 95.7% |
SSS | 鞠川 奈津江 | 94.8% |
WBL | 八重 花桜梨 | 94.8% |
HAN | 橘 恵美 | 94.2% |
SKU | 速水 静香 | 92.5% |
・枠内シュート阻止率
シュート阻止率を枠内シュートに限定した数値。当然だがシュート阻止率より低くなっている。
SCM | 東 聡莉 | 85.7% |
HAN | 橘 恵美 | 85.7% |
WBL | 八重 花桜梨 | 85.2% |
SSS | 鞠川 奈津江 | 84.0% |
SKU | 速水 静香 | 84.0% |
・防御率
(失点×90)÷出場時間で求めた、一試合あたりの失点数。
SSS | 鞠川 奈津江 | 0.36 |
SCM | 東 聡莉 | 0.40 |
HAN | 橘 恵美 | 0.43 |
WBL | 八重 花桜梨 | 0.57 |
EWI | 西村 知奈 | 0.71 |
・完封数
シャットアウトはキーパーの華、ということで取り上げている。
HAN | 橘 恵美 | 9 |
SSS | 鞠川 奈津江 | 8 |
EWI | 西村 知奈 | 8 |
FCH | 二階堂 望 | 5 |
DMS | 香坂 麻衣子 | 5 |
・完封率
(完封数÷出場試合数)×100で求めた、そのキーパーが完封する確率。
SSS | 鞠川 奈津江 | 72.7% |
HAN | 橘 恵美 | 64.3% |
SCM | 東 聡莉 | 60.0% |
EWI | 西村 知奈 | 57.1% |
WBL | 八重 花桜梨 | 57.1% |
・平均評価点
言わずと知れた、試合毎の評価点を一試合当たりに均したもの。
WBL | 八重 花桜梨 | 5.857 |
DMS | 香坂 麻衣子 | 5.850 |
SSS | 山下志津香 | 5.833 |
HAN | 橘 恵美 | 5.821 |
EWI | 西村 知奈 | 5.821 |
・出場時間数
HAN | 橘 恵美 | 1260 |
EWI | 西村 知奈 | 1260 |
FCH | 二階堂 望 | 1260 |
SKU | 速水 静香 | 1260 |
SSS | 鞠川 奈津江 | 990 |
・一試合平均セーブ数
GKセーブの一試合当たりの数字。
SKU | 速水 静香 | 18.00 |
SCM | 御田 万里 | 14.67 |
DMS | 香坂 麻衣子 | 14.20 |
FCH | 二階堂 望 | 13.86 |
WBL | 八重 花桜梨 | 13.71 |
こういったところか。各種ランクのトップ5を挙げている。こうしてざっと見ると、WBL八重、HAN橘、SSS鞠川、SKU速水、SCM東といったあたりが各種ランクの上位に多く顔を出しており、この辺りに絞られるだろう。ただいずれも帯に短し襷に長し、の感は否めないところ。まずSCM東は出場時間が論外だし、SKU速水はセーブも多いが失点も多い。SSS鞠川は時間と失点のバランスはいいが守備機会が少なすぎる。WBL八重は数値自体悪くはないが出場時間に不満があるのと、彼女の責任ではないが、今季最大の攻撃力を誇ったWBL攻撃陣との対戦がない状態での数値であることが気にかかる。
そうやって考えていくと、HAN橘がもっとも穴が少なく、トータルに安定した結果を残しているといえるだろう。
(拾)
WBL×SSSは沢渡のゴールでアウェーSSSが勝ったが、HAN×SCMの結果と合わせてWBLの優勝が決定。SSSは後半戦で波に乗り5連勝を達成したが、去年から「後半の追い上げ」が目立っており、前半戦で上手く立ち回れていないのは特色でなく弱点と認識すべき。WBLは後藤、羽柴が前線にいないのは破壊力を下げたか。ただ佐野倉を交代した後に失点を許しており、連戦から仕方ない部分ではあるもののDFラインのバックアップを考えるべきかもしれない。
HAN×SCMは前節に続いてHAN攻撃陣が爆発し3-0でHAN、2位を確保した。開始早々の得点に始まり終始ペースを掴んだ。ステージ総得点二位、失点トップと2位に相応しい数字だが、総得点のほぼ半数の近い7点が最後の2節に固まっている。昨季から攻撃陣の当たり外れの波が大きい印象があるのは課題といえる。SCMは今季初の3失点といいところを見せられない展開。特に今季は勝ち切れない試合が目立っており、やはり神条の穴が大きいことを痛感させられるステージとなった。戦力的にも勿論だが、精神的な支柱の確立が求められる。
EWI×DMSはスコアレスドロー。EWIはよく攻めたが最後、フィニッシュを欠いた。シュートは打てているし枠にも行ってはいるから、やはりストライカー不在、ということになるか。DMSは攻撃面ではいいところを見せられなかったが、集中してよく守れたのは今季失点が多い現状に鑑みると大きい一歩と考えるべき。ただある程度攻勢に出る部分を持てないと、相手の下がり目の選手も前に出てきて押し込まれる一方になってしまうので、今の形を続けるならカウンターの精度を上げる必要はある。
SKU×FCHもスコアレスドロー。SKUは偶然にも(笑)当誌の予想オーダーを用いて臨んだが、陣形うんぬんよりこの日は速水様々、ともいえる。スーパーセーブを連発して千鳥を中心に襲い掛かるFCH攻撃陣をシャットアウト。FCHは千鳥にボールを集め、よくシュートに持ち込んだがやや打ち急ぎの感はあったか。守備面では問題なく抑えていただけに、あと一崩しを入れてフィニッシュ、の形に持ち込みたい。
順位表(ファーストステージ終了時)
勝点 | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 | 差 | |
WBL | 25 | 8 | 1 | 5 | 21 | 11 | 10 |
HAN | 25 | 7 | 4 | 3 | 15 | 7 | 8 |
SSS | 23 | 6 | 5 | 3 | 11 | 7 | 4 |
EWI | 21 | 6 | 3 | 5 | 10 | 10 | 0 |
FCH | 17 | 3 | 8 | 3 | 14 | 12 | 2 |
SCM | 16 | 3 | 7 | 4 | 11 | 11 | 0 |
SKU | 12 | 3 | 3 | 8 | 6 | 16 | -10 |
DMS | 12 | 3 | 3 | 8 | 5 | 19 | -14 |
終わってみればWBL、HANは勝ち点差で並んでおり、伯仲していたといえなくもないのだが、終始首位を明け渡さずに来たWBLが余裕を持って逃げ切った、という部分は否めないか。偶然にも上位4チームは桜花杯一回戦突破チームと同じで、桜花杯の決勝で対戦したチームがステージの1、2位。
下位4チームに共通しているのが勝ち星を伸ばせなかったことで、4チームとも3勝。引き分けの部分でFCH、SCMはSKU,DMSに先んじたがさらに上位には届いていない。FCH、SCMは負け数だけならWBLにさえ勝ってはいるのだが、3試合引き分けと1勝2敗の勝ち点が同じ、という事実は3試合安定した試合をするより3試合に1試合爆発させるようなチーム作りが求められるのかもしれない。
ベストイレブン
伊集院レ
沢渡 主人
清川(HAN) 水島(FCH)
岬
九段下(SKU) 咲野(SCM)
アレックス 来須(FCH)
速水
いわゆるクリスマスツリーの4-3-2-1。今回はMFを下げたり、SBを真ん中に回さず普通にDFラインが組めるため、来須の時間が短いのはやや気になったがとりあえずそのままで。
MVP:伊集院(HAN)
数字上とはいえ無理だろう、と言われ続けた優勝への可能性。開始早々に得点を挙げ、チームに期待と希望を抱かせた。
MIP:速水(SKU)
今日の出来は文句なし。セーブ、枠内シュートとも多くを浴びたがそのすべてをシャットアウトした。
(拾)
まず連戦状況。
9試合連続:羽柴(WBL)
6試合連続:森井、後藤(WBL)森井は全試合フル出場
5試合連続:森下、佐野倉、千葉(WBL)森下と佐野倉は全試合フル出場
3試合連続:藤崎、桂木、野咲(WBL)、御手洗、天宮、春日(SSS)全員フル出場なし
連戦状況と直近の陣形等からオーダーを予想してみる。
WBL
桜井(上杉?)
綾崎
陽ノ下 朝日奈(藤崎?) 野咲
桂木 藤崎(星野?)
山本 野崎 清川
八重
ホーム最終節だが、セカンド頭を見据えて「名より実」を取ると予想。累積の持越しと疲労を考え、さらに優勝もほぼ決まっている状況で無理をする理由が見当たらず、桜井の試運転も兼ねてくるか。後藤、佐野倉をセカンドの初戦に欠くダメージは大きいからこの二人はベンチ外で。
SSS
千鳥(新井)
春日
沢渡
加藤 松田(豊田)
山崎(松田) 御手洗(秋穂?)
山本 小野寺 アレックス
鞠川
こちらは怪我明け秋穂が不透明だが、先の試合で出場していることもあって御手洗か沢渡の位置でスタメンがありそう。春日は連戦だが勢いを買って使うだろう。カードを受けている選手では秋穂、小野寺をセカンド初戦に欠きたくはないが、まだ埋め合わせはしやすい。
・HAN×SCM
連戦
9試合連続:一文字(SCM)※負傷中
8試合連続:伊集院(HAN)
7試合連続:マクグラス(HAN)
5試合連続:草薙、桐屋(SCM)草薙は全試合フル
4試合連続:川崎、波多野(SCM)
3試合連続:藤堂、清川、早乙女(HAN)本田、
予想オーダー
HAN
神条
早乙女 和泉恭
高見 赤井
鞠川 清川
藤堂 八重 水島
橘
予想、というかこれくらい「攻める意思」を見せる願望込みで。可能性が低い、とはいえ優勝への筋を可能な限り追ってみるということで大量得点を狙う「5トップ」。SCMが4バックでサイドにスペースが出来難いことを踏まえ、そこを敢えてサイドから持ち出す形を作ってDFラインにプレッシャーをかけ、サイドバックをライン際に貼り付けることでDFラインを「横に」間延びさせる。出来たサイドバックとセンターバックの間を赤井の飛び出しと高見のスルーでかき回すパターンを模索。CB二人に対して高さよりも動きで追い詰めるトライアングルを作るためにCFを神条に。
SCM
波多野(宮崎)
川崎
天野(丘野) 宗像
本田
渡井
七瀬(川添) 咲野(江藤?)
藤沢
水無月
御田(東)
この試合をどういった位置づけで捉えるかでオーダーはがらりと変わる可能性がある。室江クインテットを大量に試すパターンもあり得るが、それでも陣形自体はそう変わらないと見る。ただ咲野、宗像あたりはカード一枚を考えてスタメンから外してくるパターンはあるかも。
・EWI×DMS
連戦状況
13試合連続:有森(DMS)
11試合連続:日向(EWI)
6試合連続:牧原(DMS)全試合フル出場
5試合連続:麻生、綾崎(EWI)、水谷、音無、鈴麗(DMS)水谷は全試合フル出場
4試合連続:陽ノ下(EWI)、碧川、楠瀬(DMS)
3試合連続:音無(EWI)、赤井、安藤(DMS)
予想オーダー
EWI
鬼澤
遠藤
井上
神戸 森下
石橋 マクグラス
有森 加藤
咲野
西村
カードの消費を優先して組むと「Bチーム」っぽい感じになるが、100%に近い確率でこのメンツではないと見る。これでも普通に強そうではあるのだが、実績に乏しいためどうしても二の足を踏む形になってしまい、厚いはずの選手層があまり生きていないのは今後の課題だろう。
DMS
安藤(風間?)
沢田 栗生
神谷 赤井(向井?)
楠瀬 水澤
二見 水谷(扇ヶ谷?)
有森(扇ヶ谷?)
香坂
牧原不在を考えて前線を弄るパターン。ツーシャドーの飛び出しからゴールを狙う。安藤に代えて体幹のしっかりしている風間という選択はありそう。DFラインはここまで来たら有森の全試合出場はあるだろう。水谷も使わずに済ませたいが、比較的高さのあるEWI相手で扇ヶ谷に3バックの一角を任せると厳しいような気もするだけに考えどころ。
SKU×FCH
連戦状況
13試合連続:御田(SKU)
6試合連続:野咲(SKU)5試合フル出場
5試合連続:佐々木(SKU)
4試合連続:神条(FCH)
3試合連続:麻生、新堂(SKU)、氷堂、松浦、陽ノ下、藤堂(FCH)
予想オーダー
SKU
川崎
来須 鬼澤麗
早乙女 伊集院
難波
九段下 赤井
佐々木
新堂(麻生)
速水
予想、というかサイドとウイングの選手をサイドにセンターの選手をセンターに配し、連戦続きの選手を休ませて攻撃的に組むとこんな感じか?能力の高い鬼澤麗は積極的に攻撃に絡ませたい。
FCH
千鳥(藤堂?)
陽ノ下(鬼澤?)
藤崎 マオ
白鳥 水島
渡井 加藤
波多野(来須?)
鞠川
二階堂
順位的にはSCMとの5位争いも考えると千鳥起用はあるか?ただカードを考えて藤堂にし、ベンチ外もありうる。藤崎、マオをアウトサイドに配してキープさせることでサイドバックの上がりを促す形に。
(拾)