FCH×SSSは春日の3試合連続ゴールで0-1、アウェーSSSが寄り切った。FCHは前半攻め立てたが、その時間帯に点を取れなかったのが響いた。千鳥不在の影響かどうかは検証する必要があるだろう。SSSは連勝を伸ばしたが、優勝の可能性はここで消滅。FW陣の不振が尾を引いた。
SCM×SKUは1-1のドロー。お互いにFKで得点を挙げるという「飛び道具」の飛び交う試合だったが、流れからの決定機は作れなかった。SCMは美咲のFKで先制したがその美咲は負傷。やはり身体のサイズが小さいだけに、バイタルエリア近い部分でのプレッシャーは厳しい。SSS時代から負傷は多く、活躍する場所を考える必要があるのかもしれない。SKUは難波のFKで追い付いて最下位を脱出。次節で最下位脱出の確定なるか?
大一番となったEWI×WBLは1-2、今日も後藤の活躍でWBL、事実上の優勝を決めた。EWIはこの大一番にDFの要である麻生を連戦で使わなければならないのは痛かった。他に選手がいない台所事情もあるが、長いリーグ戦でダメージコントロールができていないのは問題。ここ一番で負傷が目立ったが、その選手達も連戦中が多かったのは果たして偶然だろうか。WBLは完璧な形で優勝をほぼ手中にしたが、こちらもスタメン選手の酷使が目立つ。今ステージは主力選手に長い負傷がなかったが、もし離脱していたら、などの懸念はついて回る。ただそれは次ステージ以降の課題となるだろう。
DMS×HANは1-4、雨に強いDMSだったが今回はHANが大差での勝利を収めた。DMSは前半からファウルで止める流れが続き、また主人がいないため左右に起点を作るHANを抑え切れなかった。引いて守る、をディシプリンとするチームであれば、20分で4失点はあまりに痛い。HANは桜花杯を思わせる攻撃陣の爆発で4点を奪う大勝。これまでの3ボランチと3トップの間を動いて繋ぐ主人がいないため布陣を変更して臨んだが、それがDMS守備陣に的を絞らせない結果となり、サイドから崩して3バックの両側を上手く突く形を多く作れた。主人に掛かる負荷が大きい現状を考えると、このオプションの発掘は次ステージへの布石となるかもしれない。
順位表(第13節終了時)
勝点 | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 | 差 | |
WBL | 25 | 8 | 1 | 4 | 21 | 10 | 11 |
HAN | 22 | 6 | 4 | 3 | 12 | 7 | 5 |
SSS | 20 | 5 | 5 | 3 | 10 | 7 | 3 |
EWI | 20 | 6 | 2 | 5 | 10 | 10 | 0 |
SCM | 16 | 3 | 7 | 3 | 11 | 8 | 3 |
FCH | 16 | 3 | 7 | 3 | 14 | 12 | 2 |
SKU | 11 | 3 | 2 | 8 | 6 | 16 | -10 |
DMS | 11 | 3 | 2 | 8 | 5 | 19 | -14 |
まだ確定こそしていないが、事実上WBL優勝。HANにも可能性があるが、それには次節WBL×SSSをSSSが勝ち、HAN×SCMをHANが勝つという前提の上で、SSSとHANの対戦相手に対する得点差が合計で7以上の必要がある。つまりはWBL×SSSが0-3かつHAN×SCMが4-0、というような場合。ただ得点数が下から3番目のSSSが3点4点を取れるという事態は想定し辛く、失点が現在リーグ一のSCMが3点4点取られる、という事態もそれ以上に想定し辛い。その想定し辛い事態が同時に起こったとすれば、それはもう奇跡としか呼べないだろう。それよりもヒートアップするのは最下位争い。次節DMSは牧原不在で相手は満身創痍のEWI、SKUはキーマン難波が好調で最終節を迎えられるとあって、どう転んでも不思議ではない。
ベストイレブン
・いつもは6.5を基準にしているが、今回選び難いため得点・アシストを中心にしている。
後藤
早乙女(HAN) 神条(HAN)
美咲
藤崎(EWI) 春日
難波(SKU)
鞠川(HAN) 清川(HAN)
麻生(SKU)
鞠川(SSS)
DFがいないため、そのままDFに回しても通用しそうな体格を持つ清川、鞠川に下がってもらっての3バック。
・MVP:後藤(WBL)
もう何度目になるか、という感じだが(笑)、優勝を決定付けるドゥッピエッタ。昨季セカンドステージ最下位の屈辱を晴らした。
・MIP:清川(HAN)
布陣変更で攻撃を司る主人不在が却って積極性を引き出したか。前線へ躍り出る動きで2アシストを記録した。
(拾)
・FCH×SSS
FCHは負傷・サスペンションともないがまず千鳥が6試合連続で出場中。他にも鞠川がすべてフル出場、松浦もフル出場は3試合ながら5試合連続出場中で渡井、白鳥の両名が2試合フルで4試合連続出場中。あとは神条の3試合連続出場が目立つくらい。優勝の目が消えたこともあって千鳥を休ませる決断もなくはないが、ホーム最終戦、しかも優勝に筋を残すSSS相手とあって意地は見せたいところでもあり、エース千鳥は欠かせないピースか?前節はユーロで爆発しているオランダにも似た4-5-1で臨んだが、結果が出なかったこともあって戻してくる可能性は高い。
SSSは並木が3試合フル出場の4試合連続、アレックスが全試合フルで3試合連続。千鳥がフル出場なしの3試合連続、あとは2連戦以下ばかり。問題は一応怪我が癒えてはいる秋穂をどうするか。秋穂のパフォーマンスが上がらなかった前半はそれに合わせてチームも低迷、秋穂のパフォーマンス向上に引き摺られる様に後半は順位を上げるという「秋穂頼み」のチームであるだけにどうか。DFラインが3か4かはともかくとして、アレックス、並木を使わない形にはなるだろう。
・SCM×SKU
SCMは一文字が負傷、サスペンションはなし。連戦は草薙が全試合フル、宗像がフル出場無し、桐屋が二試合フルで4試合連続に川崎、波多野が3試合連続出場中。チーム得点王一文字の離脱は痛いところだが、桐屋も連戦で微妙、となると波多野に川崎という線か。消化試合と割り切って宮崎の投入もありそう。
SKUは御田が12試合連続出場を継続中。野咲が全試合フル、鬼澤麗が3試合フルで5試合連続、牧原が全試合フル、朝日奈が2試合フル、佐々木が3試合フルで4試合連続出場中。鬼澤麗以外のFWが休めているため、前線の組み合わせは豊富だがそれゆえに悩みどころ。来須、鬼澤日あたりが軸か?休み明けの難波が鍵を握ると見る。
・EWI×WBL
ステージの大一番。EWIは藤堂が負傷、それ以外のサスペンションはないがカード一枚の選手が9人と多いのが地味に心配なところ。勝ったはいいが次の試合でサスペンションの山では意味がないだけに、勝ちに行くのは当然として「荒れる」展開にしないよう留意する必要はあるだろう。連戦は日向が10試合連続出場中、負傷しているが藤堂が8試合連続、橘がフル出場無しの5試合連続、綾崎、麻生が3試合フルの4試合連続、陽ノ下が2試合フルの3試合連続。前線は鬼澤に音無か桐屋を組み合わせる線か。今回はさすがに負傷者の先発はないと見るが、高さのある藤堂は捨て難い線でもあるだけにどうか?
WBLは負傷、サスペンションともになし。連戦は羽柴が8試合連続。森井が全試合フル、後藤が4試合フルの5試合連続、野崎、森下が全試合フル、佐野倉が3試合フル、千葉が2試合フル、松浦がフル出場なしの4試合連続出場中とスタメンの連戦が続いている。こうなると前節の2点差が付いた後での羽柴投入には疑問符が付くところだが、ここまで来たら後藤、羽柴、井上のトライアングルと心中する一手。ここを勝てばすべては正当化される。
・DMS×HAN
DMSは本多が今季絶望で有森が12試合連続出場を継続。チーム事情的にベンチ入りは必然なため、スタメンはともかく途中出場はありそう。他には牧原が全試合フルで5試合連続、水谷が全試合フル、鈴麗が2試合フル、音無が1試合フルの4試合連続、楠瀬が全試合フル、碧川が二試合フルの3試合連続出場。有森、牧原あたりはスタメンを外してくるか?
HANは主人、和泉穂を負傷で欠き、いわゆる「トップ下」不在の形となるか?高見を下げる手もなくはないが…。連戦は伊集院が7試合連続、マクグラスが6試合連続、高見がフル一試合の三試合連続。連戦は少ないだけに残り二試合は総力戦。DFラインは八重、水島が休み明けでそれに藤堂を加えて残りを引っ張り、中盤は鞠川と清川を底に並べてアウトサイドに藤井、須藤、西本からチョイスという線か?前節好調の和泉恭の扱いも含め、前線の組み合わせは悩ましい。
(拾)
SSS×DMSは2-0でSSSがホーム最終戦を飾る。いわゆる「ユース組」中心のメンツで勝てたことは大きいが、得点シーンは競り合いから零れてのごっつあん、あるいは一度抑えられているFKであり、「運よく勝てた」という面は否めず、残り二試合にその運が残っているかどうか。DMSは前線にボールを運べず後半の2分間で2失点、エアポケットの時間帯を生じさせてしまった。特に2点目は香坂が抑えているだけに何とか止めたかった。
優勝の行方を左右する一戦WBL×SCMは0-2、アウェーSCMが意地を見せた。WBLはよくシュートを打ち攻め立てたが今日に関しては「御田の壁」が厚かった。また2失点も野崎が追いついてはいるだけに悔やまれるところだが、次節で仕切り直しを期す。SCMは少ないチャンスからそつなく得点に結びつけ、去年の「最強SCM」の片鱗を見せたが惜しむらくはあと数試合早ければ。
FCH×EWIは1-1のドロー。4-4-2から中盤重視の4-5-1に持ってきたFCHだったが、この試合に関してはあまりパスが繋がっておらず、やはり慣れていない陣形では致し方ないか。その中で追いついたことは評価すべきだが、優勝からは遠ざかる結果となった。EWIは怪我の日向をスタメンに起用、5分で交代とベンチワークにまずさを見せたが、それでも勝ち点1を得たことは大きな一歩。次節天王山に全てを賭ける。
SKU×HANは伏兵和泉恭の活躍で0-2、HANの勝利。SKUは鬼澤麗をワントップに立て、中盤を厚くする試みだったが、開始早々の失点でペースを明け渡し、後手に回って引き摺られてしまった。ゲームコントロールという部分でまだ課題が見える。HANは伊集院、神条をスタメンに欠き、不安視された攻撃陣だったが和泉恭がそれを一蹴する活躍。残り二試合のラッキーガールとなるか?
順位表(第12節終了時)
勝点 | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 | 差 | |
WBL | 22 | 7 | 1 | 4 | 19 | 9 | 10 |
EWI | 20 | 6 | 2 | 4 | 9 | 8 | 1 |
HAN | 19 | 5 | 4 | 3 | 8 | 6 | 2 |
SSS | 17 | 4 | 5 | 3 | 9 | 7 | 2 |
FCH | 16 | 3 | 7 | 2 | 14 | 11 | 3 |
SCM | 15 | 3 | 6 | 3 | 10 | 7 | 3 |
DMS | 11 | 3 | 2 | 7 | 4 | 15 | -11 |
SKU | 10 | 3 | 1 | 8 | 5 | 15 | -10 |
ベストイレブン
一文字(SCM)
和泉恭(HAN)
天宮
清川(HAN) 青葉
水澤 マクグラス(EWI)
七瀬 星乃 加藤(SSS)
御田
DFラインが全員サイドバックというのもどうかとは思うが、評価点6.0からCBを選ぼうとすると多くなりすぎるため、やはり6.5以上、の線を守るべく登録上CBの星乃に真ん中に回ってもらう。和泉恭は評価点5.5だが今節唯一のドウッピエッタ、選ばないわけにはいかないだろう。
MVP:御田(SCM)
リーグ最多得点で首位を走るWBLの20本ものシュートからなる猛攻をストップ、優勝へ一直線のWBLに小休止を強いた。
MIP:和泉恭(HAN)
下積み(?)が長い選手のブレイクというのは個人的に嬉しい。HANといえば伊集院、高見、神条、加えて主人の攻撃陣で知られるが、そこに一石を投じる活躍で優勝への望みを繋いだ。
(拾)
・SSS×DMS
優勝に首の皮一枚残すSSSはホーム最終戦。今節は秋穂、豊田を負傷に山本、永倉を累積による「有給」で欠き、どうスタメンを組んでくるか。ちなみに松田が4試合連続、並木も3試合連続でフル出場。山崎が3試合連続で先発出場、うち2試合フル出場で前節途中交代。前節決勝ゴールの犬塚はスタメンフルこそ前節だけだが4試合連続出場中、と実は台所が火の車。前と後ろはともかく中盤に人がいず、最悪の場合中盤に「O-160(身長)不在」の事態となるか?
DMSは本多、神谷を負傷で欠き、有森が現在11試合連続出場中。このまま行けば昨シーズンファーストステージ、SSS小野寺が達成し(てしまっ)たステージ全試合出場を果たせそうな勢い。個人的には興味があるがどうか?他には扇ヶ谷が3試合連続フル出場、牧原が4試合連続フル出場。鈴麗が3試合連続出場でうち2試合がスタメンフル、という状況。牧原をどうするかが焦点となるだろう。ただ、DMSの場合牧原がいないならいないなりに攻撃の構築は出来ていることも多く、そうまで重大ではないか。
・WBL×SCM
優勝まであと僅か、のWBL。ここに来てサスペンションも少なく、比較的楽に見えるが唯一にして最大の問題は後藤の扱い。ここまで4試合連続出場中で、うち3試合がスタメンフル。残り3試合、そのうち直接対決EWI戦に万全の形で投入すべくここを休ませるか?ただイエローを一枚貰っていることが事情をややこしくする。このSCM戦を休ませてEWI戦に投入、そこで勝てばいいがもし敗れ、さらに後藤が一枚イエローを貰うようなことになると…。他にも森下、佐野倉、野崎、千葉は3試合連続出場中で森下、野崎は3試合スタメンフル。井上、森井、清川が4試合連続出場中で森井は4試合スタメンフル、井上は4試合中直近3試合で途中交代と疲労が見て取れる。さらに羽柴が7試合連続出場中、とあってEWI戦を前にターンオーバーをかけてくる線も濃厚だ。
SCMでは一文字の7試合、川添の6試合連続出場が目を惹く。他には宗像、草薙、桐屋の3試合連続出場が目立つくらいで、ダメージコントロールにはある程度成功している、とはいえる。ただ優勝の線が消えただけに、今後を見据えて室江高クインテットの積極起用はあるかもしれない。負傷明けの美咲起用は固いが、WBLのターンオーバーと重なった場合、モチベーションの低い試合が展開される可能性はある。
・FCH×EWI
まだ優勝の目はあるFCHは藤崎、千鳥が5試合連続出場中で、千鳥はそのうち4試合がスタメンフル。他には鞠川、加藤がスタメンフルの4試合連続、松浦が3試合スタメンフルの4試合連続出場中。他には白鳥、渡井も3試合連続出場中で、休み明けになるマオ、水島のスタメン起用は濃厚。前線は難しいが熱姫、藤堂のどちらかに鬼澤を合わせる形か?バックラインは波多野、来須、一文字、神条と予想。
もはや野戦病院と化したEWI。まず藤崎、加藤、日向を負傷で欠き森下がサスペンションで有給。DFラインをどう組むか、となると選択肢が限られてくる。まず負傷明けの八重は確定として、右にサスペンション明けの咲野か。ただ一発退場直後の試合とあって一抹の不安は残るため、橘か有森という可能性は高い。真ん中の麻生が3試合連続スタメンフル出場中で、天王山たるWBL戦に温存、といくかどうか。FCH先発に藤堂が固いようなら思い切ってシャルロット=ポアロを真ん中に使う決断もないわけではないが…。中盤では難波の初出場があるか?藤崎の代役はおそらく井上で両サイドに森井、陽ノ下というところか。前線は藤堂が7試合、音無が4試合連続出場中とあって代えて来る線は濃厚。陣形自体を弄ってくるかもしれない。
・SKU×HAN
SKUは難波、御田がここまで11試合連続出場中。運動量を求められるポジションだけに、どこかで休ませた方が本人の、ひいてはチームのためだろう。他にも渡井が6試合連続出場中、さらに白雪美、野咲、赤井、鬼澤麗が4試合連続出場中と結構無理をしている選手が多い印象がある。運動量の少ないキーパーならともかく、フィールドプレーヤーはある程度休ませることを念頭に置くべきだろう。
HANは和泉穂が今季絶望だが、その位置は残り試合を主人で乗り切るしかない。怪我がないことを祈るのみではあるが。八重、伊集院が6試合、水島、マクグラス、赤井が5試合、鞠川、神条が4試合連続出場中。人数的にベンチ外を置けないため、休ませることが出来ない状況に陥りやすい面はあるが、ここを上手くコントロールしないと結局終盤で息切れの元になってしまう。伊集院、神条を休ませてのツートップに振ってくるか?
(拾)
SSS×EWIは逆転で2-1、SSS。この試合で初スタメンの犬塚が決勝ゴールを挙げたが、ここまで引っ張る意味があったのかどうか。「雰囲気を変える」目的であればもっと早めの犬塚先発起用はあって当然のスジだったはずで、千鳥・新井に拘って起用を迷ったツケが順位に現われてしまっている。EWIは2試合続けての退場者を出し、数的劣勢に晒される結果となった。DFラインがあまり合わせていない面子だったこともあって、連携の難がここにきて噴出したか。
SCM×FCHは後半に試合が動き、SCM先制するがPKを得たFCHがこれを決めて追いつきそのままドロー。お互い中盤での攻防に終始した感がある中、SCMにとってエース桐屋のゴールは好材料だが、時既に遅し。FCHも追いつきはしたもののPKで、流れからゴールを得ることが出来ず。同じシステムで噛み合ったチーム同士の対戦は個々の局面で決定的な差がつけられなければ膠着しやすいということか。
前回対戦ではHANが貫禄を見せて勝利を収めたHAN×WBLは今日も後藤の日で0-2、WBL。HANは一部のスタメン選手に替えが利かないため、どうしても疲労によるパフォーマンス低下を避けられないか。WBLは相変わらず後藤で、チーム関係者は否定したいようだが、どれだけ芸術的なループパスも鋭いクロスもFWが決めなければ意味がない。何よりチーム総得点の7割以上が後藤、という現状では「後藤だけのチームではない」と抗弁したところで虚しい。ただ、他チームにはそういった絶対的エースがいないのであり、別に「後藤だけのチーム」と言われても構わないのではないか。こうなると後藤をどう生かすか、を考えるべきだろう。
DMS×SKUは序盤の1点をSKUが守り切って0-1。DMSは後半苛烈に攻め立てたが、もともと守備的をモットーにしてきたチームには結果として荷が重かった。SKUはこれでステージ3勝目、残り3試合でチームのステージ最多勝である4を超えられるか。基本能力の高い鬼澤麗あたりは上手く使いたい。
順位表(第11節終了時)
勝点 | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 | 差 | |
WBL | 22 | 7 | 1 | 3 | 19 | 7 | 12 |
EWI | 19 | 6 | 1 | 4 | 8 | 7 | 1 |
HAN | 16 | 4 | 4 | 3 | 6 | 6 | 0 |
FCH | 15 | 3 | 6 | 2 | 13 | 10 | 3 |
SSS | 14 | 3 | 5 | 3 | 7 | 7 | 0 |
SCM | 12 | 2 | 6 | 3 | 8 | 7 | 1 |
DMS | 11 | 3 | 2 | 6 | 4 | 13 | -9 |
SKU | 10 | 3 | 1 | 7 | 5 | 13 | -8 |
ベストイレブン
今節は特にツッコミどころが多いような気がする。
後藤
牧原(SKU)
千葉 藤崎(WBL)
日向(EWI) 日向(SCM)
渡井(SCM)
野咲(SKU) 渡井(FCH)
橘(EWI)
速水
本職のCBがいないので、一番屈強そうな橘に回ってもらう。DMFがやたら多いので、芸術的ループパスの千葉と、OMF経験のある藤崎を前に。同じ名前が多く何だか神経衰弱みたいな並び…。
MVP:後藤(WBL)
今日も元気にドゥッピエッタ。ここまで来たら「戦術が後藤」は褒め言葉と解釈すべき。
MIP:犬塚(SSS)
初スタメンでの初ゴールが逆転の決勝ゴール。驚くべき初物尽くしとなった。
(拾)
遅くなったが第10節結果。
九州ダービーのSKU×SSSは0-1でSSS。アウェーながら押したSSSだが、あれだけ押して二点目が取れない決定力不足は今季最大の課題。前線の補強も視野に納める必要があるか。SKUは前節好調の鬼澤麗を前線に抜擢も彼女までボールが届かず。GK速水も奮戦しただけに中盤の構成力を上げる必要がある。
EWI×SCMは開始早々の1点を守り切って1-0でEWI。一人退場した後よく凌いだEWIだが、一人少ないことを考えてもスタッツの落ち方が異常。一人一人での局地戦には強いが組織立ってのサッカーが出来ていない事実の証左ともいえ、ドリブルによる突破を攻撃の軸にしているのも頷ける。SCMは早い時間で一人多い局面を作りながら決め切れず。エース桐屋の復活待ちか?
FCH×HANはアウェーのHANが押し切って1-2。FCHはボールを持てていた前半に点が取れなかったのがすべて。ここにきてエース千鳥がややブレーキ気味か?HANは全体に危なげなく乗り切ったがオウンゴールはやはり余分。堅守を誇るチームとしてはこういったミスをなくしていきたい。
DMS×WBLは0-2でWBL。DMSは守備的に振るチームだが複数失点してしまうと打つ手がなくなってしまうある程度バランスを考えるべきではないか。WBLは勝ったが、「戦術は後藤」状態は相変わらず。ただ今後他所に引き抜かれる心配がないチームだけに、安定した強さを発揮できる、とはいえるか。
順位表(第10節終了時)
勝点 | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 | 差 | |
WBL | 19 | 6 | 1 | 3 | 17 | 7 | 10 |
EWI | 19 | 6 | 1 | 3 | 7 | 5 | 2 |
HAN | 16 | 4 | 4 | 2 | 6 | 4 | 2 |
FCH | 14 | 3 | 5 | 2 | 12 | 9 | 3 |
SCM | 11 | 2 | 5 | 3 | 7 | 6 | 1 |
SSS | 11 | 2 | 5 | 3 | 5 | 6 | -1 |
DMS | 11 | 3 | 2 | 5 | 4 | 12 | -8 |
SKU | 7 | 2 | 1 | 7 | 4 | 13 | -9 |
ベストイレブン
後藤
神条(HAN)
井上(WBL)
渡井(SCM) 日向(EWI)
マクグラス(HAN)
野咲(SKU) 森井(WBL)
小野寺 松田
西村
松田、森井は中盤での起用なのだが、DFの高得点が珍しいこともあって今回は4バックにしよう、ということでDFに回している。
MVP:後藤(WBL)
正直またか、という気もするが(笑)、やはりドゥッピエッタということで。
MIP:速水(SKU)
今回はSSSの拙攻にも助けられているが、やはり今回も個人的に何かあげたい(笑)
(拾)
順位表(第9節終了時)
勝点 | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 | 差 | |
WBL | 16 | 5 | 1 | 3 | 15 | 7 | 8 |
EWI | 16 | 5 | 1 | 3 | 6 | 5 | 1 |
FCH | 14 | 3 | 5 | 1 | 11 | 7 | 4 |
HAN | 13 | 3 | 4 | 2 | 4 | 3 | 1 |
SCM | 11 | 2 | 5 | 2 | 7 | 5 | 2 |
DMS | 11 | 3 | 2 | 4 | 4 | 10 | -6 |
SSS | 8 | 1 | 5 | 3 | 4 | 6 | -2 |
SKU | 7 | 2 | 1 | 6 | 4 | 12 | -8 |
ベストイレブン
後藤
佐倉
鬼澤麗(SKU) 来須(SKU)
牧原(DMS) 沢田
マクグラス(HAN)
松田 小野寺 加藤(FCH)
御田
FWに高得点が多いので4トップ組んでみる。
MVP:鬼澤麗(SKU)
敗色濃厚の中途中投入で2ゴール、首位EWIに土を付けるジャイアントキリングを成し遂げた。
MIP:佐倉(WBL)
起用法の是非はあるにしても貴重な同点ゴール。敗戦を逃れた。
(拾)
SCM×SSSは1-1のドロー。お互いに少ないチャンスから1点を挙げ、相手にシュートを打たせないという流れに出来た、と喜ぶべきかどうか。中盤は健闘したがフィニッシュに至る流れを作れなかった攻撃陣、数えるほどしかないピンチを決められた守備陣が共に課題。PKで、流れから得点を挙げられないSSSは重傷だが、それに勝ち切れないSCMも褒められたものではない。
HAN×EWIは0-1、EWIが1点を守り切った。HANは攻撃の糸口を作れず、主人不在が堪えたということになるが、自身のスピードを生かして前線に絡むスタイルの主人が中央、トップ下の位置でプレーする以上は相手のプレッシャーが激しくなるのは自明の理。このポジションでプレースタイルも変えないまま使い続けるなら今後も大なり小なり主人の怪我は避けられないため、主人不在の際の備えを考えなければチームとしてのパフォーマンスを維持するのは困難だろう。EWIは森井、陽ノ下、控えに神戸、森下とにかく足のある選手を走らせて突破、という極めてわかりやすいスタイルだが単調。ドリブルで進む間にある程度守備隊形を固められており、いつも主導権を取りながら二点以上取れた試合がない事実は重んじるべき。
DMS×FCHは雨中の対決となったが1-0とホームDMSが押し切った。DMSはボールタッチ、ポゼッションとも遅れを取っていたがシンプルに繋ぐ意識が高く、より多くのシュートを浴びせてチャンスを手繰り寄せた。決勝点もゴール前の混戦からで、この状況を作れたのもゴールへの意識が高かったから。FCHは主導権を握ってはいたがフィニッシュに持っていけない。前節大当たりの千鳥もこの日はブレーキで首位陥落。
SKU×WBLは0-2で順当な線。SKUはそろそろ他チームのような(DMSの3-5-2やFCH、SCMの4-4-2といった)オーソドックスな陣形を試してみるべきではないだろうか?サイドに機動力、センターに高さ強さを重視して配するだけで相当変わるような気がするのだが。WBLは後藤以外で得点を挙げたのは好材料だが、SKU守備陣のほとんど(赤井、白雪美、野咲)が今季初スタメンということは割り引いて考えるべき。「余興」にDFラインを組んでいる場合ではない。
順位表(第8節終了時)
勝点 | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 | 差 | |
EWI | 16 | 5 | 1 | 2 | 5 | 3 | 2 |
WBL | 15 | 5 | 0 | 3 | 13 | 5 | 8 |
FCH | 13 | 3 | 4 | 1 | 9 | 5 | 4 |
HAN | 12 | 3 | 3 | 2 | 4 | 3 | 1 |
SCM | 10 | 2 | 4 | 2 | 7 | 5 | 2 |
DMS | 10 | 3 | 1 | 4 | 4 | 10 | -6 |
SSS | 7 | 1 | 4 | 3 | 4 | 6 | -2 |
SKU | 4 | 1 | 1 | 6 | 2 | 11 | -9 |
ベストイレブン
今回は7.0以上が多く比較的すんなりと。
羽柴
志村
弥生 秋穂
清川(WBL) マクグラス(EWI)
野咲(SKU) 加藤(FCH)
八重(HAN) 藤堂(HAN)
香坂(DMS)
7.0以上だがFWで途中出場の後藤(WBL)、鬼澤麗(SKU)は選外。せめてゴールかアシストに絡んでいれば、というところ。個人的にはGK速水に何かあげたい気分なのだが、やはり2失点は頂けない、ということで消極的に香坂を選んでいる、とは付け加えておく。
MVP:志村(DMS)
雨中の決戦で首位打倒の決勝ゴール。チームも二試合続けて首位狩りと好調の兆しを見せた。
MIP:速水(SKU)
まさに孤軍奮闘だった。
(拾)
SSS×WBLは終了間際のゴールでSSS今季初勝利。結局千鳥頼み、さらに相手が控えモードとあって初勝利に浮かれている場合ではない。WBLも控え主体とはいえ、今季未勝利、波に乗れていないSSSにここまで粘られるようでは問題。少なくとも引き分けには持ち込めた。
SCM×HANは1-1でドロー。SCMは少ないチャンスを生かして先制し、またエース桐屋が絡んでの得点を得ただけに守り切らなければ。HANは追い付いてのドローだが主人またも負傷。ポジションとプレースタイルを考えれば致し方ないか。
DMS×EWIは1-0でDMS。DMSは守備的なゲームプランが上手く嵌った試合だったが、嵌る展開になることがあまりに少なく、上位を覗うならプラスアルファがどうしても必要。EWIはここまで勝っていたために目立たなかったが、ドリブル突破一辺倒と試合運びは単調。今まで「二点目」を取れなかったことと無関係ではないのではないか。
FCH×SKUは千鳥のハットで3-0、前半のうちに試合を決めた。FCHは勝ったが、結局千鳥頼みの部分は去年と変わっておらず、また3点リードの後に退場者を出すなど試合運びは拙いが首位に躍り出た。SKUは布陣変更が裏目。バイタルエリアがあれだけ空いてしまうとやはり使われる。
順位表(第7節終了時)
|
|
勝点 |
勝 |
分 |
負 |
得 |
失 |
差 |
1 |
FCH |
13 |
3 |
4 |
0 |
9 |
4 |
5 |
2 |
EWI |
13 |
4 |
1 |
2 |
4 |
3 |
1 |
3 |
WBL |
12 |
4 |
0 |
3 |
11 |
5 |
6 |
4 |
HAN |
12 |
3 |
3 |
1 |
4 |
2 |
2 |
5 |
SCM |
9 |
2 |
3 |
2 |
6 |
4 |
2 |
6 |
DMS |
7 |
2 |
1 |
4 |
3 |
10 |
-7 |
7 |
SSS |
6 |
1 |
3 |
3 |
3 |
5 |
-2 |
8 |
SKU |
4 |
1 |
1 |
5 |
2 |
9 |
-7 |
ベストイレブン
6.5以上で並べるとこう。
千鳥(FCH)
陽ノ下(EWI) 朝日奈(SKU)
森下(EWI)
白鳥 水島(FCH)
マクグラス(HAN)
神条(FCH) 七瀬
八重(HAN)
香坂
ツーシャドーの3-6-1。サイドが弱そう。
MVP:千鳥(FCH)
ハットトリックの大暴れでチームの首位進出に貢献した。
MIP:香坂(DMS)
雨霰と降り注いだシュート、クロスの全てをシャットアウト。チームの対EWI戦初勝利の立役者となった。
(拾)
SSS×FCHはホームSSSが先制するも守り切れず、終了間際に逆転を許し2-1でFCHが勝利。SSSは3連敗、しかも直近2試合は逆転負けと重傷。FCHは無敗をキープしているが、上位を伺うならここで2勝目は遅い。
SKU×SCMは里仲のミドルで先制したSCMが守り切って1-0。SKUは2連敗だがスコアはいずれも0-1と守備陣が崩壊しているわけではないだけに得点が欲しい。SCMは中盤の奮戦で勝利したがMF里仲の2試合連続ゴールにFW陣は何らかの危機感を抱くべき。
WBL×EWIの首位攻防は2-0でWBL。WBLは開始直後と終了間際のいい時間帯に加点した。EWIはドリブル突破は顕著だったもののその後のアイディアを欠いた。
HAN×DMSは前半の伊集院のゴールを守り切って1-0でHAN。前半にカードを集中し、展開を危ぶまれたHANだったが後半は持ち直して試合を支配。DMSは鈴麗、牧原の主力を負傷と次節は正念場を迎える。
順位表(第6節終了時)
|
勝点 |
勝 |
分 |
負 |
得 |
失 |
差 |
|
1 |
EWI |
13 |
4 |
1 |
1 |
4 |
2 |
2 |
2 |
WBL |
12 |
4 |
0 |
2 |
11 |
4 |
7 |
3 |
HAN |
11 |
3 |
2 |
1 |
3 |
1 |
2 |
4 |
FCH |
10 |
2 |
4 |
0 |
6 |
4 |
2 |
5 |
SCM |
8 |
2 |
2 |
2 |
5 |
3 |
2 |
6 |
SKU |
4 |
1 |
1 |
4 |
2 |
6 |
-4 |
7 |
DMS |
4 |
1 |
1 |
4 |
2 |
10 |
-8 |
8 |
SSS |
3 |
0 |
3 |
3 |
2 |
5 |
-3 |
ベストイレブン
・6.5以上の中で得点・アシストを挙げた選手を中心に並べてみるとこう。
伊集院
陽ノ下(FCH)
沢渡 陽ノ下(WBL)
本田 里仲
桂木(FCH)
八重(EWI) 橘(EWI)
麻生(SKU)
橘
MVP:後藤(WBL)
1点目の起点と2点目、全得点に絡み首位撃破に貢献した。
MIP:里仲(SCM)
このポジションで2試合連続のゴールは前線へ向かう高い意識の現われだろう。
(拾)