やっと終わりの第8回目SSS。
シュート | 18(5) | 被シュート | 14(6) |
うち枠内 | 5(6) | 被枠内 | 8(3) |
PK | 0(2) | PK | 0(2) |
FK | 18(4) | 与CK | 3(1) |
CK | 1(7) | 与ボール タッチ | 672(3) |
ボール タッチ | 649(5) | 被パス | 430(1) |
パス | 383(5) | 被クロス | 56(1) |
クロス | 55(1) | 成功数 | 413(1) |
成功数 | 375(5) | 与パスカット | 73(7) |
パスカット | 92(3) | オフ サイド | 4(2) |
ファウル | 14(7) | ||
オフ サイド | 1(4) | ||
得点 | 1(7) | ||
失点 | 0(8) |
一勝一分け、負けなしで2試合を終えているが攻撃面では数字的に厳しい物が並んでいる。シュート数、枠内、ボールタッチ、パスと全ての面で平均以下とあっては一勝したのも偶然に近い、というかセットプレーからの一点を守ってのものだった。中盤に人数をかける変則フォーメーションを試してもいるが、ポゼッションが上がっているわけでもなく実効的成果は疑わしいと言わざるを得ない。唯一クロス数はトップだが、もともとチーム戦術としてサイドアタックを指向していないのにこの結果というのは興味深い。ただそのサイド攻撃も、前線にタワー型がいてこそある程度機能し、相手に脅威と映るのであって、それもない状態ではただ無駄にクロスを上げているだけ、と取られても仕方ないところだろう。
守備面で見ると、さらに厳しい数字が並ぶ。ボールタッチを多く相手に握られており、上げられ、通されたパス、クロスさらに被枠内も最多。これでよく無失点、と思わされるが被シュートはWBL、TLSと並んで相手に打たせていない。これは高いラインでDFと下がり目のMFが連携して相手がシュートを打つ前に止めていることを示唆している。また、クロスも上げられているためサイドの守備も放置しているが、上げられた後のケアが利いていてフィニッシュを許していない、という事でもあろう。ただ、高いライン設定ゆえにその裏を抜かれてしまうと無人の荒野で、無防備にシュートを打たれており、被枠内シュートの多さはそれを物語っている。この枠内で無失点のキーパー鞠川は賞賛されてしかるべきだが、組織的な守備が疎かになっている現状は決して誉められたものではない。
(拾)
第7回目SKU。
シュート | 8(8) | 被シュート | 21(2) |
うち枠内 | 3(8) | 被枠内 | 7(4) |
PK | 0(2) | PK | 1(1) |
FK | 16(5) | 与CK | 3(3) |
CK | 2(5) | 与ボール タッチ | 690(1) |
ボール タッチ | 603(8) | 被パス | 403(3) |
パス | 353(8) | 被クロス | 53(3) |
クロス | 52(3) | 成功数 | 392(3) |
成功数 | 335(8) | 与パスカット | 91(2) |
パスカット | 69(7) | オフ サイド | 5(1) |
ファウル | 21(3) | ||
オフ サイド | 1(4) | ||
得点 | 2(2) | ||
失点 | 4(1) |
数字はそれぞれ二試合分を合計したもの。左の列は自軍が挙げた数で右の列は二試合で相手チームに挙げられた数。被ファウルはFKに、被FKはファウルに反映するため割愛した。数値の横の()内の数字は、それぞれの項目についての8チーム中の順位を示す。全ての項目について数字が大きい順に順位をつけてあるので、失点ならば順位が低い方が失点が少ないことになるので注意。
二敗ということもあって数字的にもやや寂しい結果が並んでいる。ボールタッチ、パスとも低くまたシュート、枠内シュートも最低とあっては前線へボールを運ぶ手段を練り直す必要があるだろう。ただその中にあってクロスの数値が飛び抜けて高いのは目を引く。これは二試合目の3-3-4システムがもたらしたもので、確かにあの陣形はサイドに脆さがあるため常用には適しないが、前目で人が待っているため、サイド攻撃においてつきものの「サイドを突破する」という部分を省略できることから、クロスを上げること自体を止められる可能性は限りなく下がり、結果として乱発に近いほどクロスを上げることが出来た。もしCFに電柱タイプが一人いれば結果は別のものになったかもしれない、とは言っておこう。また偶然と斬って捨てるのは簡単だが、枠内3本で2点という決定力にも目を見張るものがある。
守備面で見るとボールタッチを多く奪われ、パス・クロスとも多く上げられており、被シュートの数自体も多い。被枠内はやや踏ん張っているが、パスカットも少なく、全体にプレスが緩い印象がある。オフサイドトラップを多く上げていることから、新堂を始めとする守備面での連携は悪くないようだが、やはり一対一で勝ち切れないためかファウルもやや多い。サッカーは支配率を争うゲームでは断じてないが、ポゼッションを多く奪うということは少なくとも「負けずにすむ」サッカーには不可欠。特にバックラインは総じて身長に不安があるため、それを補う意味からも中盤、前線も含めた早い段階でのチェックが必要だろう。
(拾)
第6回目FCH。
シュート | 19(4) | 被シュート | 16(4) |
うち枠内 | 5(6) | 被枠内 | 9(2) |
PK | 0(2) | PK | 0(2) |
FK | 13(8) | 与CK | 2(2) |
CK | 2(5) | 与ボール タッチ | 645(6) |
ボール タッチ | 687(1) | 被パス | 385(4) |
パス | 404(3) | 被クロス | 38(7) |
クロス | 41(7) | 成功数 | 375(5) |
成功数 | 396(2) | 与パスカット | 73(7) |
パスカット | 95(2) | オフ サイド | 0(6) |
ファウル | 25(1) | ||
オフ サイド | 0(7) | ||
得点 | 2(2) | ||
失点 | 2(3) |
数字はそれぞれ二試合分を合計したもの。左の列は自軍が挙げた数で右の列は二試合で相手チームに挙げられた数。被ファウルはFKに、被FKはファウルに反映するため割愛した。数値の横の()内の数字は、それぞれの項目についての8チーム中の順位を示す。全ての項目について数字が大きい順に順位をつけてあるので、失点ならば順位が低い方が失点が少ないことになるので注意。
2分けと今ひとつパッとしない印象だったFCHだが、まず目を引くのがボールタッチの多さ。ではありながらパスはそう多くなく、傾向としてはパスで細かくボールを繋ぐよりもドリブル、もしくはロングボールを裏に放り込んで行く攻撃パターンと推測できる。パス数はやや劣るものの成功数は比較的増えていることからも、敵陣でのパス回しを避けていることが伺える。ただ3トップのウインガーを採用している割にクロスが少ないのは問題。ことにCFに長身の藤堂を配する以上クロス攻撃が少ないのは宝の持ち腐れになりかねない。二試合目の相手が守備に長けたTLSだから、ということはあるにせよそれを放置することはTLSに対して優位に立ち得ないということであり、また他のチームが同様な手段を講じてくることも容易に予想できるだけに対策を考えるべきではあろう。
守備面に目を転じると、パスカット・ファウルとも高い数値を上げており、相手にボールタッチを与えてもいない。
中盤を良く支配し、前線へという奪って速攻のパターン。ただファウルが多いのは問題で、プレスへの出足は早いものの当たりが無駄に強い傾向が見える。当たりが強いことは何ら否定されることではないのだが、ファウルに多く繋がっているのはもったいないところ。被シュート、クロスは多くないが枠内に限ると高い数値になってしまっているのは、中盤とサイドでの出足は鋭いものの―あるいは鋭いがゆえに―そこを抜けられ、もしくはかわされた時に体を寄せ切れず、自由にシュートを打たれていることを示唆している。シャルポア、鞠川といったCB陣の足元にやや不安があることもこの数字と無関係ではないだろう。
(拾)
第5回目TLS。
シュート | 12(7) | 被シュート | 14(6) |
うち枠内 | 6(5) | 被枠内 | 3(7) |
PK | 0(2) | PK | 0(2) |
FK | 25(1) | 与CK | 3(1) |
CK | 1(7) | 与ボール タッチ | 651(4) |
ボールタッチ | 682(3) | 被パス | 376(6) |
パス | 405(2) | 被クロス | 38(7) |
クロス | 41(7) | 成功数 | 362(7) |
成功数 | 390(4) | 与パスカット | 83(7) |
パスカット | 81(4) | オフサイド | 0(6) |
ファウル | 19(4) | ||
オフサイド | 3(2) | ||
得点 | 2(2) | ||
失点 | 1(6) |
「守備的」を売りにするこの新規参入チームはシュート数、被シュート数ともに少なくいわば「出入りの少ない」スタイル。パス数はHANに次いで多く、パスサッカーを指向するに見えるが成功数がやや落ちている。これは相手陣内でのパス回しを多用している故で、クロスの少なさもそれを裏付けている。遠目から放り込まず確実に繋ぐポゼッションサッカー。確かに前線にタワーとなるFWがいないことはあるが、守備的なチームに長いボールで相手ゴールを脅かすオプションがないのはやや気がかり。
守備の面で見ると、被シュート、枠内、パス、クロスとほとんどの面で相手を封殺しており、個人能力をベースに一対一の局面で守り勝つWBLよりも教科書としては適しているといえるかもしれない。ただボールタッチに関しては相手に握られており、そのあたりが今後の課題ともいえる。オフサイドトラップも使わず、ラインを引いてスペースを消し、スピードのある相手に突破をさせず囲んで奪う守備を確立している。守備的なチームというのはえてしてファウルが多くなりがちなのだが、被ファウルのほうが多いのも面白い傾向といえるだろう。
(拾)
第4回目はEWI。
シュート | 24(1) | 被シュート | 20(3) |
うち枠内 | 8(1) | 被枠内 | 10(1) |
PK | 0(2) | PK | 0(2) |
FK | 21(3) | 与CK | 2(2) |
CK | 3(2) | 与ボール タッチ | 646(5) |
ボールタッチ | 663(4) | 被パス | 385(4) |
パス | 404(3) | 被クロス | 46(6) |
クロス | 43(5) | 成功数 | 376(4) |
成功数 | 396(2) | 与パスカット | 80(6) |
パスカット | 68(8) | オフサイド | 1(4) |
ファウル | 15(6) | ||
オフサイド | 0(7) | ||
得点 | 2(2) | ||
失点 | 4(1) |
数字はそれぞれ二試合分を合計したもの。左の列は自軍が挙げた数で右の列は二試合で相手チームに挙げられた数。被ファウルはFKに、被FKはファウルに反映するため割愛した。数値の横の()内の数字は、それぞれの項目についての8チーム中の順位を示す。全ての項目について数字が大きい順に順位をつけてあるので、失点ならば順位が低い方が失点が少ないことになるので注意。
一敗一分けと勝ち星のなかったEWIだが、攻撃面の数字は悲観的なものでもない、どころか優秀な部類に入る。シュート数、枠内とも一位で、シュート数が多いため決定力という観点から考えるとやや引け目があるが、それでもボールタッチ、パスとも多く(パス数と成功数はほぼ同順位だが、EWIは唯一成功数が高くなっているのも特筆すべき点)、攻撃に至る過程に問題があるようには見えない。ただ、両サイドに陽ノ下、神戸といった快速アタッカーを配している割にクロスの数が少ない。鬼澤、音無が前線でいい動きを見せているとはいえ、近代サッカーでツートップと攻撃的MF一枚のみで得点を取るのは難しく、両サイドの彼女らが有効に攻撃に絡むことが今後の課題となるだろう。
守備面で見ると、ボールタッチはそうまで与えておらず、またクロスを打たせてもいないことから、中盤でのチェックは利いており、サイドの守備も出来ていることがわかる。これは足のある陽ノ下、神戸らがルーズボールを良く拾い、サイドのスペースを埋めている状態を示唆している。ただ被シュートが多く、被枠内に限れば一位。少ない手数でシュートレンジに多くボールを運ばれ、また寄せきれず比較的自由にシュートを打たれている。パスカットが少ないのも問題で、ファウルは少なくクレバーな守備は出来ているが、ここ一番で強く当たりに行けていないようだ。中盤でのチェックは利いているだけに、最終ラインがもう少し踏ん張る必要があるだろう。陽ノ下、神戸については攻撃時の課題と重なるが、なまじ足が速いだけに最終ラインまでフォローできてしまい、マイボールになったときの上がりが間に合っていないのではないか。彼女らをより攻撃に専念させる環境が作れれば、一気に好転すると見る。
(拾)
PSM二試合のスタッツを元にチームカラーや攻守の傾向を割り出してみよう―という「各チーム傾向と対策」。何分テストモードだったり戦力の見極めだったチームも多いため正確な傾向とは言えないことをあらかじめお断りしておく。悪く書かれているからといって落ち込まず、良く書かれているからといって浮かれないように(笑)。
第3回目はHAN。
シュート | 21(2) | 被シュート | 15(5) |
うち枠内 | 7(4) | 被枠内 | 6(5) |
PK | 0(2) | PK | 0(2) |
FK | 16(5) | 与CK | 2(2) |
CK | 3(2) | 与ボール タッチ | 629(8) |
ボールタッチ | 687(1) | 被パス | 353(8) |
パス | 430(1) | 被クロス | 49(4) |
クロス | 52(3) | 成功数 | 344(8) |
成功数 | 421(1) | 与パスカット | 96(1) |
パスカット | 76(6) | オフサイド | 0(6) |
ファウル | 23(2) | ||
オフサイド | 1(4) | ||
得点 | 1(7) | ||
失点 | 2(3) |
2試合で一分け一敗と勝ち星が挙げられなかったHANだが、真っ先に目に付くのがボールタッチとパス、パス成功数の多さ。ボールタッチだけならFCHと同数なのだが、パス数では文句なく一位と、ポゼッションを指向して細かくパスを繋ぐ様子が見える。パスカットされた数もトップだが、多くのパスを放っているだけにこれは仕方ないところか。パスサッカーを指向するチームというのは往々にして「ボールを回す」ことに汲々としがちで、シュートが打てなかったりすることも多いが、シュート数、枠内シュートも多く、パスからちゃんとフィニッシュに至れている。クロスもそこそこ放っており、中央突破に固執するの愚を避けているのも評価すべき点だ。かように数字から見る限り攻撃内容に問題はないのだが、逆に言うとこの内容でFKによる(しかも直接)一点のみ、というのがやや寂しい。パスが上手く繋がるだけに、ここぞというところで強引にシュートを打ちに行く姿勢に欠けているのかもしれない。
守備面に目を転じてみると、パスカットが少なく、それをファウルで補っているようなイメージ。与ボールタッチがもっとも少なく、相手に主導権を渡さずポゼッションを高めてパスワークで攻めていく形なのだが、そのきっかけとなるボール奪取はインターセプトよりタックルが多く、これは審判にもよるが決定的な局面でファウルを取られてしまう可能性が上がるということでもあり、やや危うさを感じる。パスワークに特化した選手が多く、いわゆる「汗っかき」役の負荷が大きいのかもしれないが、守備的な選手を増やすと特色のパス回しも滞るかもしれず匙加減が難しいところ。また、パスを回させていない割りにクロスは上げられており、サイドの守備が中央と比して薄いようだ。何分サイド攻撃を主体とするチームが多いリーグであるから、サイドに関する備えが必要かもしれない。
(拾)
第二回目はSCM。
シュート | 14(6) | 被シュート | 22(1) |
うち枠内 | 8(1) | 被枠内 | 5(6) |
PK | 0(2) | PK | 0(2) |
FK | 16(5) | 与CK | 2(2) |
CK | 3(2) | 与ボール タッチ | 679(2) |
ボールタッチ | 629(7) | 被パス | 417(2) |
パス | 380(6) | 被クロス | 54(2) |
クロス | 42(6) | 成功数 | 408(2) |
成功数 | 362(6) | 与パスカット | 82(5) |
パスカット | 80(5) | うちオフ サイド | 1(4) |
ファウル | 19(4) | ||
うちオフ サイド | 5(1) | ||
得点 | 2(2) | ||
失点 | 1(6) |
2試合での成績は1勝1敗の五分の星ながら、ややネガティブな数値が高いのが気がかり。
攻撃面ではまず枠内シュート数の多さが目を引く。これは8本で3チームが並んで一位だが、その中でもっともシュート数が少ない。少ないチャンスを確実に得点に結び付ける、決定力の高さが伺える。ただ、同時にシュートレンジに辿りつけていないことをも意味している。そしてパス、クロス、ボールタッチも低い水準で、能動的に仕掛けきれてはいないようだ。サイドアタックから崩すのでもなく、中央から連携と突破で抜いていくイメージ。課題としてはサイドを有効に使った攻撃パターンの成立だろうか。サイドが脅威でない、と分かれば中央を固めれるのは必定。そこでのオプションが欲しい。
守備面では被ボールタッチの多さと被シュート数の多さが気にかかる。パスカットもあまり成功していないことから、支配的に試合を進められず、シュートレンジにボールを運ばれている形。ただその形でありながら被枠内は少ないことから、最後の一線で相手のシュートコースを阻み、自由にシュートを打たせていない状態で守っていることが伺える。最終ラインとアンカーで相手のシュートの精度を下げ、有効なシュートを打たせないディフェンスに徹しているようだ。パスも回させ、クロスも上げさせるが最後のシュートの部分で体を張って守る、そういう感じか。ただ、被クロスの数が多いのは気になる。サイド攻撃を多用するチームが多いこのリーグにおいてはここがアキレス腱になるかもしれない。
(拾)
二試合のスタッツを元にチームカラーや攻守の傾向を割り出してみよう―ということなのであるが、何分テストモードだったり戦力の見極めだったチームも多いため正確な傾向とは言えないことをあらかじめお断りしておく。
本拠地が東の方から行くが、中の人がイマイチ栃木と神奈川と東京と新潟の東西関係を掴めなかった事はくれぐれも内密に(笑)
というわけでまずはWBLから。
シュート | 20(3) | 被シュート | 14(6) |
枠内 | 8(1) | 被枠内 | 2(8) |
PK | 1(1) | 与PK | 0(2) |
FK | 23(2) | 与CK | 2(2) |
CK | 4(1) | 与ボールタッチ | 637(7) |
ボールタッチ | 649(5) | 被パス | 376(6) |
パス | 366(7) | 被クロス | 47(5) |
クロス | 55(1) | 成功数 | 363(6) |
成功数 | 358(7) | 与パスカット | 84(3) |
パスカット | 101(1) | オフサイド | 2(3) |
ファウル | 13(8) | ||
オフサイド | 2(3) | ||
得点 | 4(1) | ||
失点 | 2(3) |
数字はそれぞれ二試合分を合計したもの。左の列は自軍が挙げた数で右の列は二試合で相手チームに挙げられた数。被ファウルはFKに、被FKはファウルに反映するため割愛した。数値の横の()内の数字は、それぞれの項目についての8チーム中の順位を示す。全ての項目について数字が大きい順に順位をつけてあるので、失点ならば順位が低い方が失点が少ないことになるので注意。
さすがに唯一の2連勝チームだけあって、ほとんどの項目で1位が多い。攻撃に関して言えば、枠内シュート1位は攻撃の精度の高さを反映している。またクロスの数も多い。サイドを上がれなければクロスは放てないから、サイドの突破が多く成功している。自軍のボールタッチが少ないが、相手にもボールタッチを与えておらず、奪って速攻、のパターンが垣間見える。パスもそう多くないことから、細かくパスを繋いで切り崩す、というより長いパスで一気にサイドの裏に放り込んで佐野倉、松浦に走らせる、あるいは足元に預けてドリブル突破させる、そういうイメージ。かつてのイングランドサッカーがそのイメージに近いだろうか。であれば、課題はスペースがないときの攻め手。今後低めにラインを引かれ、サイドアタッカーの飛び出すスペースを消された時にどう対応するか。TLSがFCHを封じたときのように。
守備面で見てみると、パスカット1位はプレッシングの出足がよいことを表し、被パス数、被ボールタッチの少なさも相手にボールを自由にさせていないということで、それを裏付けている。どこでパスカットをかけているか、という問題もあるが、被シュート数も少ないことから、高い位置から有効にプレスをかけ、シュート自体を打たせないディフェンスを講じていることが見て取れる。なお、ファウルが少ないのも特筆に価するだろう。余計なファウルがないから、セットプレーの脅威も自然と少ない。フィールド上の守備に関しては教科書どおりと言っていいデキ。ただ、それだけに被枠内2本で2失点は気になるところだ。
(拾)