まず連戦状況。
9試合連続:羽柴(WBL)
6試合連続:森井、後藤(WBL)森井は全試合フル出場
5試合連続:森下、佐野倉、千葉(WBL)森下と佐野倉は全試合フル出場
3試合連続:藤崎、桂木、野咲(WBL)、御手洗、天宮、春日(SSS)全員フル出場なし
連戦状況と直近の陣形等からオーダーを予想してみる。
WBL
桜井(上杉?)
綾崎
陽ノ下 朝日奈(藤崎?) 野咲
桂木 藤崎(星野?)
山本 野崎 清川
八重
ホーム最終節だが、セカンド頭を見据えて「名より実」を取ると予想。累積の持越しと疲労を考え、さらに優勝もほぼ決まっている状況で無理をする理由が見当たらず、桜井の試運転も兼ねてくるか。後藤、佐野倉をセカンドの初戦に欠くダメージは大きいからこの二人はベンチ外で。
SSS
千鳥(新井)
春日
沢渡
加藤 松田(豊田)
山崎(松田) 御手洗(秋穂?)
山本 小野寺 アレックス
鞠川
こちらは怪我明け秋穂が不透明だが、先の試合で出場していることもあって御手洗か沢渡の位置でスタメンがありそう。春日は連戦だが勢いを買って使うだろう。カードを受けている選手では秋穂、小野寺をセカンド初戦に欠きたくはないが、まだ埋め合わせはしやすい。
・HAN×SCM
連戦
9試合連続:一文字(SCM)※負傷中
8試合連続:伊集院(HAN)
7試合連続:マクグラス(HAN)
5試合連続:草薙、桐屋(SCM)草薙は全試合フル
4試合連続:川崎、波多野(SCM)
3試合連続:藤堂、清川、早乙女(HAN)本田、
予想オーダー
HAN
神条
早乙女 和泉恭
高見 赤井
鞠川 清川
藤堂 八重 水島
橘
予想、というかこれくらい「攻める意思」を見せる願望込みで。可能性が低い、とはいえ優勝への筋を可能な限り追ってみるということで大量得点を狙う「5トップ」。SCMが4バックでサイドにスペースが出来難いことを踏まえ、そこを敢えてサイドから持ち出す形を作ってDFラインにプレッシャーをかけ、サイドバックをライン際に貼り付けることでDFラインを「横に」間延びさせる。出来たサイドバックとセンターバックの間を赤井の飛び出しと高見のスルーでかき回すパターンを模索。CB二人に対して高さよりも動きで追い詰めるトライアングルを作るためにCFを神条に。
SCM
波多野(宮崎)
川崎
天野(丘野) 宗像
本田
渡井
七瀬(川添) 咲野(江藤?)
藤沢
水無月
御田(東)
この試合をどういった位置づけで捉えるかでオーダーはがらりと変わる可能性がある。室江クインテットを大量に試すパターンもあり得るが、それでも陣形自体はそう変わらないと見る。ただ咲野、宗像あたりはカード一枚を考えてスタメンから外してくるパターンはあるかも。
・EWI×DMS
連戦状況
13試合連続:有森(DMS)
11試合連続:日向(EWI)
6試合連続:牧原(DMS)全試合フル出場
5試合連続:麻生、綾崎(EWI)、水谷、音無、鈴麗(DMS)水谷は全試合フル出場
4試合連続:陽ノ下(EWI)、碧川、楠瀬(DMS)
3試合連続:音無(EWI)、赤井、安藤(DMS)
予想オーダー
EWI
鬼澤
遠藤
井上
神戸 森下
石橋 マクグラス
有森 加藤
咲野
西村
カードの消費を優先して組むと「Bチーム」っぽい感じになるが、100%に近い確率でこのメンツではないと見る。これでも普通に強そうではあるのだが、実績に乏しいためどうしても二の足を踏む形になってしまい、厚いはずの選手層があまり生きていないのは今後の課題だろう。
DMS
安藤(風間?)
沢田 栗生
神谷 赤井(向井?)
楠瀬 水澤
二見 水谷(扇ヶ谷?)
有森(扇ヶ谷?)
香坂
牧原不在を考えて前線を弄るパターン。ツーシャドーの飛び出しからゴールを狙う。安藤に代えて体幹のしっかりしている風間という選択はありそう。DFラインはここまで来たら有森の全試合出場はあるだろう。水谷も使わずに済ませたいが、比較的高さのあるEWI相手で扇ヶ谷に3バックの一角を任せると厳しいような気もするだけに考えどころ。
SKU×FCH
連戦状況
13試合連続:御田(SKU)
6試合連続:野咲(SKU)5試合フル出場
5試合連続:佐々木(SKU)
4試合連続:神条(FCH)
3試合連続:麻生、新堂(SKU)、氷堂、松浦、陽ノ下、藤堂(FCH)
予想オーダー
SKU
川崎
来須 鬼澤麗
早乙女 伊集院
難波
九段下 赤井
佐々木
新堂(麻生)
速水
予想、というかサイドとウイングの選手をサイドにセンターの選手をセンターに配し、連戦続きの選手を休ませて攻撃的に組むとこんな感じか?能力の高い鬼澤麗は積極的に攻撃に絡ませたい。
FCH
千鳥(藤堂?)
陽ノ下(鬼澤?)
藤崎 マオ
白鳥 水島
渡井 加藤
波多野(来須?)
鞠川
二階堂
順位的にはSCMとの5位争いも考えると千鳥起用はあるか?ただカードを考えて藤堂にし、ベンチ外もありうる。藤崎、マオをアウトサイドに配してキープさせることでサイドバックの上がりを促す形に。
(拾)
・FCH×SSS
FCHは負傷・サスペンションともないがまず千鳥が6試合連続で出場中。他にも鞠川がすべてフル出場、松浦もフル出場は3試合ながら5試合連続出場中で渡井、白鳥の両名が2試合フルで4試合連続出場中。あとは神条の3試合連続出場が目立つくらい。優勝の目が消えたこともあって千鳥を休ませる決断もなくはないが、ホーム最終戦、しかも優勝に筋を残すSSS相手とあって意地は見せたいところでもあり、エース千鳥は欠かせないピースか?前節はユーロで爆発しているオランダにも似た4-5-1で臨んだが、結果が出なかったこともあって戻してくる可能性は高い。
SSSは並木が3試合フル出場の4試合連続、アレックスが全試合フルで3試合連続。千鳥がフル出場なしの3試合連続、あとは2連戦以下ばかり。問題は一応怪我が癒えてはいる秋穂をどうするか。秋穂のパフォーマンスが上がらなかった前半はそれに合わせてチームも低迷、秋穂のパフォーマンス向上に引き摺られる様に後半は順位を上げるという「秋穂頼み」のチームであるだけにどうか。DFラインが3か4かはともかくとして、アレックス、並木を使わない形にはなるだろう。
・SCM×SKU
SCMは一文字が負傷、サスペンションはなし。連戦は草薙が全試合フル、宗像がフル出場無し、桐屋が二試合フルで4試合連続に川崎、波多野が3試合連続出場中。チーム得点王一文字の離脱は痛いところだが、桐屋も連戦で微妙、となると波多野に川崎という線か。消化試合と割り切って宮崎の投入もありそう。
SKUは御田が12試合連続出場を継続中。野咲が全試合フル、鬼澤麗が3試合フルで5試合連続、牧原が全試合フル、朝日奈が2試合フル、佐々木が3試合フルで4試合連続出場中。鬼澤麗以外のFWが休めているため、前線の組み合わせは豊富だがそれゆえに悩みどころ。来須、鬼澤日あたりが軸か?休み明けの難波が鍵を握ると見る。
・EWI×WBL
ステージの大一番。EWIは藤堂が負傷、それ以外のサスペンションはないがカード一枚の選手が9人と多いのが地味に心配なところ。勝ったはいいが次の試合でサスペンションの山では意味がないだけに、勝ちに行くのは当然として「荒れる」展開にしないよう留意する必要はあるだろう。連戦は日向が10試合連続出場中、負傷しているが藤堂が8試合連続、橘がフル出場無しの5試合連続、綾崎、麻生が3試合フルの4試合連続、陽ノ下が2試合フルの3試合連続。前線は鬼澤に音無か桐屋を組み合わせる線か。今回はさすがに負傷者の先発はないと見るが、高さのある藤堂は捨て難い線でもあるだけにどうか?
WBLは負傷、サスペンションともになし。連戦は羽柴が8試合連続。森井が全試合フル、後藤が4試合フルの5試合連続、野崎、森下が全試合フル、佐野倉が3試合フル、千葉が2試合フル、松浦がフル出場なしの4試合連続出場中とスタメンの連戦が続いている。こうなると前節の2点差が付いた後での羽柴投入には疑問符が付くところだが、ここまで来たら後藤、羽柴、井上のトライアングルと心中する一手。ここを勝てばすべては正当化される。
・DMS×HAN
DMSは本多が今季絶望で有森が12試合連続出場を継続。チーム事情的にベンチ入りは必然なため、スタメンはともかく途中出場はありそう。他には牧原が全試合フルで5試合連続、水谷が全試合フル、鈴麗が2試合フル、音無が1試合フルの4試合連続、楠瀬が全試合フル、碧川が二試合フルの3試合連続出場。有森、牧原あたりはスタメンを外してくるか?
HANは主人、和泉穂を負傷で欠き、いわゆる「トップ下」不在の形となるか?高見を下げる手もなくはないが…。連戦は伊集院が7試合連続、マクグラスが6試合連続、高見がフル一試合の三試合連続。連戦は少ないだけに残り二試合は総力戦。DFラインは八重、水島が休み明けでそれに藤堂を加えて残りを引っ張り、中盤は鞠川と清川を底に並べてアウトサイドに藤井、須藤、西本からチョイスという線か?前節好調の和泉恭の扱いも含め、前線の組み合わせは悩ましい。
(拾)
・SSS×DMS
優勝に首の皮一枚残すSSSはホーム最終戦。今節は秋穂、豊田を負傷に山本、永倉を累積による「有給」で欠き、どうスタメンを組んでくるか。ちなみに松田が4試合連続、並木も3試合連続でフル出場。山崎が3試合連続で先発出場、うち2試合フル出場で前節途中交代。前節決勝ゴールの犬塚はスタメンフルこそ前節だけだが4試合連続出場中、と実は台所が火の車。前と後ろはともかく中盤に人がいず、最悪の場合中盤に「O-160(身長)不在」の事態となるか?
DMSは本多、神谷を負傷で欠き、有森が現在11試合連続出場中。このまま行けば昨シーズンファーストステージ、SSS小野寺が達成し(てしまっ)たステージ全試合出場を果たせそうな勢い。個人的には興味があるがどうか?他には扇ヶ谷が3試合連続フル出場、牧原が4試合連続フル出場。鈴麗が3試合連続出場でうち2試合がスタメンフル、という状況。牧原をどうするかが焦点となるだろう。ただ、DMSの場合牧原がいないならいないなりに攻撃の構築は出来ていることも多く、そうまで重大ではないか。
・WBL×SCM
優勝まであと僅か、のWBL。ここに来てサスペンションも少なく、比較的楽に見えるが唯一にして最大の問題は後藤の扱い。ここまで4試合連続出場中で、うち3試合がスタメンフル。残り3試合、そのうち直接対決EWI戦に万全の形で投入すべくここを休ませるか?ただイエローを一枚貰っていることが事情をややこしくする。このSCM戦を休ませてEWI戦に投入、そこで勝てばいいがもし敗れ、さらに後藤が一枚イエローを貰うようなことになると…。他にも森下、佐野倉、野崎、千葉は3試合連続出場中で森下、野崎は3試合スタメンフル。井上、森井、清川が4試合連続出場中で森井は4試合スタメンフル、井上は4試合中直近3試合で途中交代と疲労が見て取れる。さらに羽柴が7試合連続出場中、とあってEWI戦を前にターンオーバーをかけてくる線も濃厚だ。
SCMでは一文字の7試合、川添の6試合連続出場が目を惹く。他には宗像、草薙、桐屋の3試合連続出場が目立つくらいで、ダメージコントロールにはある程度成功している、とはいえる。ただ優勝の線が消えただけに、今後を見据えて室江高クインテットの積極起用はあるかもしれない。負傷明けの美咲起用は固いが、WBLのターンオーバーと重なった場合、モチベーションの低い試合が展開される可能性はある。
・FCH×EWI
まだ優勝の目はあるFCHは藤崎、千鳥が5試合連続出場中で、千鳥はそのうち4試合がスタメンフル。他には鞠川、加藤がスタメンフルの4試合連続、松浦が3試合スタメンフルの4試合連続出場中。他には白鳥、渡井も3試合連続出場中で、休み明けになるマオ、水島のスタメン起用は濃厚。前線は難しいが熱姫、藤堂のどちらかに鬼澤を合わせる形か?バックラインは波多野、来須、一文字、神条と予想。
もはや野戦病院と化したEWI。まず藤崎、加藤、日向を負傷で欠き森下がサスペンションで有給。DFラインをどう組むか、となると選択肢が限られてくる。まず負傷明けの八重は確定として、右にサスペンション明けの咲野か。ただ一発退場直後の試合とあって一抹の不安は残るため、橘か有森という可能性は高い。真ん中の麻生が3試合連続スタメンフル出場中で、天王山たるWBL戦に温存、といくかどうか。FCH先発に藤堂が固いようなら思い切ってシャルロット=ポアロを真ん中に使う決断もないわけではないが…。中盤では難波の初出場があるか?藤崎の代役はおそらく井上で両サイドに森井、陽ノ下というところか。前線は藤堂が7試合、音無が4試合連続出場中とあって代えて来る線は濃厚。陣形自体を弄ってくるかもしれない。
・SKU×HAN
SKUは難波、御田がここまで11試合連続出場中。運動量を求められるポジションだけに、どこかで休ませた方が本人の、ひいてはチームのためだろう。他にも渡井が6試合連続出場中、さらに白雪美、野咲、赤井、鬼澤麗が4試合連続出場中と結構無理をしている選手が多い印象がある。運動量の少ないキーパーならともかく、フィールドプレーヤーはある程度休ませることを念頭に置くべきだろう。
HANは和泉穂が今季絶望だが、その位置は残り試合を主人で乗り切るしかない。怪我がないことを祈るのみではあるが。八重、伊集院が6試合、水島、マクグラス、赤井が5試合、鞠川、神条が4試合連続出場中。人数的にベンチ外を置けないため、休ませることが出来ない状況に陥りやすい面はあるが、ここを上手くコントロールしないと結局終盤で息切れの元になってしまう。伊集院、神条を休ませてのツートップに振ってくるか?
(拾)
・早くも今季3回目となる九州ダービー。ともに無得点未勝利のチーム同士、ここを切欠にしたいところだが。
SSSはサイド攻撃からの得点が上がっていないことを重く見たか、慣れたダイヤの4-4-2。中盤の底に沢渡を配して攻撃の起点にするが、守備のことを考えると永倉、青葉、弥生の3人のフォローが大事。前線は千鳥と寿で組み合わせる。
SKUは前節惜しいところまで耐えたが、終了間際に失点で敗戦。守備はそのままに前線を入れ替え、活性化することで得点を目指す。5位以下の4チームに共通しているのが枠内シュートの少なさで、一試合平均3本以下とあっては相手GK、守備陣にプレッシャーを掛けられないため、改善したいところ。ただ、「枠内に打て」といって改善できる類の事象でもない為、ここをどう考えるかは判断が分かれるだろう。
SCM×EWI
・現時点での首位攻防戦。
SCMはホーム開幕戦、美咲の負傷を受けてシステムを4-1-4-1へ。前節大当たりの一文字はベンチスタート、これはシステムに合わせた交代だが勢いを削ぐ結果にならないかがまずは懸念どころ。EWI陣形の特徴である左ウイングを意識し、そこからの攻勢を封殺するパターンを狙う。
EWIは2試合続けての終了間際での勝利、粘り強さを見せているが、今回は前線を入れ替え。焦点の左ウイングには音無に変えて鬼澤だが、どちらかといえばストライカーの鬼澤をこちらに配する形がどう出るか。
HAN×FCH
・前節はホーム開幕を飾れなかったHANと、ようやく川口新監督で勝利を得たFCHの対戦。
HANは前節、内容的には押し気味に進めたもののゴールを割れず、また主人負傷もあってダイヤの4-4-2、前線を伊集院と和泉(恭)で組むのは高見、神条のターンオーバーも含む意味合いか。サイドチェンジとポジションチェンジを繰り返しながらマークをずらし、まずは主導権を掴みたい。
FCHは勝った後だが、ほぼ対戦相手の自滅という部分も踏まえてか4-5-1と変化。こちらもマオあたりをベンチスタートはターンオーバーを睨んでのものだろう。氷堂、松浦はサイドバックにマッチアップする形になることを考えると、藤崎はもちろんだがそれより下の水島や白鳥が攻撃に絡む展開を作りたい。
WBL×DMS
・前節はある意味「一人相撲」になってしまった感のあるWBL、上位追撃にこの一戦は落とせない。
野崎、藤崎出停と3節にしてスクランブルモードのWBLだが、ここでDMSというのはある意味幸いというべきか?好調な前線は固定、バックラインも野崎を清川に代える位で大きな動きはなし。大当たりが続く後藤の継続に期待が掛かる。
DMSはウイングの神谷が帰ってくるが、今度は牧原が出場を回避、代役には沢田。ただ牧原不在のDMSは沢田、栗生といった選手がきっちり仕事をこなしており実は結果が出ている。守備的なチームとしてはこのところ大当たりの後藤を抑えて名を上げたい。
(拾)
・桜花杯では二度対戦し、HANの一勝一分と分はいいが前節でEWIに終了間際で寄り切られ、そのショックがいかほどのものかが焦点となるか?
HANはいつもの形、3トップと主人の連携でゴールを目指す。ただ前回のクラシコでは桜花杯で見せたパフォーマンスが影を潜めており、スタッツ的にも寂しいのは気になるところで、ホーム開幕を追い風にしたい。
SSSはいつもの中盤に人数をかける形を捨て、3バックの構造的欠陥である「ペナルティボックス横」を狙うべく3トップ。ただ実戦であまり使っていない陣形であり、また中盤の人数も減るためいつものパスカットから前線へ、の速い展開にするのは難しい。
DMS×SCM
・昨季常勝を誇ったSCMを去年圧倒的に食いまくったDMS。ホームで打倒し勢いに乗れるか?SCMは昨季後半から入ってしまっている長いトンネルを抜ける切欠にしたいところだが。
DMSは負傷の神谷に代えて赤井をWBに起用、前へ出る部分では高い能力を誇るが、守りに入る局面で赤井にそれがどれだけできるかはいささか疑問。その攻撃力を生かすために楠瀬・水澤の奮闘が大きく求められる。
SCMは4-4-2に戻してきた。スイーパーの桑原はこれがリーグ戦デビュー、GK東は二試合続けての起用と御田を追い越す勢いか?バックラインにルーキーを抱えていることもあり、攻撃陣は早く点を取って楽な展開にしたい。
SKU×EWI
・前節は後藤一人にやられた感のあるSKUだが、スタッツ的に見るとドリブル・パスといった仕掛けの部分では遥かに対戦相手よりいい数値を残しており、あとはシュートと得点。EWIは前節しびれる勝ち方だったが、それは結局終盤に至るまで得点できなかったことでもある。
SKUは前節と同じ形、サイドバックを引いてCBを前に出す形。これは中盤でのパスワークにCBも参加しやすいというメリットを生んだが、やはりGKの前とCBの後ろの部分にギャップができるのは避けられず、前節もそこを後藤に使われている。サイド攻撃には一定の成果を残せそうだが、最後は中へ折り返してくることを考えると、やはりCBの位置には一考あるべきかもしれない。
EWIはバックラインとダブルボランチを総替え。確かにターンオーバーはある程度必要にしろ、極端に変えすぎなイメージもついて回る。何より、勝った次の試合でいきなり変えられては選手のモチベーション的にどうなのか、といった疑問も生じるところで、新監督の手綱さばきの見せ所となるだろう。
FCH×WBL
・そろそろ川口新監督に初勝利を、のFCHと前節大勝で勢いに乗るWBLの対戦。
FCHは基本的な形はいつも通りながら、千鳥をウイング起用。藤堂の頭を狙うのはWBLが高い相手を苦手としているからこそ、だが藤堂の昨季の得点は2点、桜花杯でも無得点。ゴールゲッターとして実績を残してきた千鳥をチャンスメーカーとして起用するがどう出るか。
WBLは大勝の勢いを持続させるべく形はそのままにメンツを微妙に入れ替えるターンオーバー。ただ前節は勝ってはいるものの、あまりスタッツ的にはよろしくない部分はあったため、そこを改善できているかは気になるところ。後藤の大当たりに期待が掛かる。
(拾)
・昨季桜花杯、記念杯を総嘗めした両チームの対戦。ただ今季の桜花杯では今ひとつ、の部分はあり新しいスタートを切るために双方落とせない試合。
SSSは昨季まで使用しなかったボックスの4-4-2でサイド攻撃を志向する流れか?ただフィールドプレーヤー10人中DF登録が6人、というのは守備的に振っていると見るべきかどうか。SCM右サイド咲野とマッチアップの豊田がその裏を突けるかどうかに成否が掛かっている。
SCMは変則的な3-4-3だが、実質的には4-4-2を歪ませた形といった方が近い。右サイドを咲野一人にフォローさせるのはSSS左サイドが守備的で前に出ない星乃を読んでの采配だが、その前に豊田を配されたのは想定外か。どちらも昨季とは異なりサイドアタックを志向するが、より戦術として消化しているかが分かれ目となるだろう。
・EWI×HAN
・「真クラシコ」。どちらも第一回のTM杯から参加の古豪で、名前こそ変わっているもののその歴史を持つのはこの2チームのみ。
EWIはいつものように泰然自若、通常通りの陣形。桜花杯では2得点と記念杯セカンドステージでの好調を持続している藤堂の爆発にまずは期待。
HANはアウェーながら桜花杯をこれ以上ない成績で勝ち切っており、そろそろカップファイターの仇名は返上したいところ。桜花杯では攻撃陣が好調だったが、守備陣は必ずしもそうとは言い切れないところがあり、3トップの爆発でアウェーではあるが攻め勝つ流れに持ち込みたい。
・FCH×DMS
・記念杯初のホーム開催とあって意気上がるFCH、そろそろ川口新監督に初勝利が欲しい。対するDMSはチーム名改称して初のリーグ戦となる。
桜花杯では不本意な成績に終わったFCHだが、豊富な攻撃陣のタレントは健在。注目は新加入でスタメンの白鳥か。連携と経験を大きく求められるポジションであるだけに、どの程度までこなせるか。ツートップは千鳥、熱姫と桜花杯で得点を挙げている二人で組む。
DMSは大方の予想に反して安藤をベンチスタート、アウェーということもあって守備的な構え。ただ、元々守備的は規定路線であるだけに、前半を無得点で折り返しての後半勝負に期待を掛ける。
・WBL×SKU
・桜花杯では準優勝を飾り、復活への狼煙を上げるWBL。開幕の相手は未だ勝ったことがないSKUであり、その真価が問われる一戦となる。
WBLは後藤、羽柴、井上の3人で攻める形は今までどおりだがやや陣形を前目にし、桜花杯では機能していた高いラインをやや下げているのは慎重な姿勢と苦手意識との表れか?前目とはいいながら守備意識が高いのもそれを裏付けているように見えなくもない。左サイド森井はこの日が誕生日、それを勝って飾りたい。
SKUはPSMから見るに守備には随分改善の兆しがあるが、攻撃陣が今度は課題。中盤の運動量に関してはリーグでも有数、といえるだけにそれを生かす攻撃陣の奮起が望まれる。まず1点取りたいところだ。
(拾)
・エース牧原を欠くTLS,完全優勝を目指すSCMをホームに迎え撃つ。
TLSは牧原の負傷を受けて栗生を代役に指名。今季抜群の強さを誇るSCMを2勝1敗3分けと勝ち越している唯一のチームでもあり、SCMにとっては最大の難敵が立ち塞がったことになる。ただ繰り返すが牧原負傷が落とす影響は大きなものとなるはずで、それを埋める栗生のパフォーマンスが試合を分ける。
SCMはリーグ史上初の「完全優勝」へあと一つ勝てばよいというところまで来たが、12月に入って1勝した後、野咲という片翼を捥がれた影響はやはり大きかったか急ブレーキ。ただ前節はビハインドを追いついてドローで終える、という勝負強いところも蘇ってきており底は脱したか?引いて守るであろうTLS守備をこじ開けられるかどうかがまずは見所となるだろう。
・SKU×SSS
・九州ダービー、最終節、しかも片方は優勝をかけてとなればヒートアップ必至のカード。
SKUは今季ここまでSSSに勝てていないが、であればこそこの最後のホーム戦で勝っておきたい意欲は強い。しかも優勝を挫く事が出来るとなれば、ここでの1勝は単なる1勝以上の意味を持つ。3トップに振り、来栖を中心に両翼の鬼澤姉妹で3バックの両サイドを扼し、得点機会を狙う形。ホームの勢いを得てまず先制点を取りたい。
SSSはここ数試合で結果を出している3バックだが、守備の要であるアレックスのスタメン落ちは微妙に不安。3試合連続ゴールの千鳥に期待が掛かるが、そろそろ疲労も気になる段階ではあるだけに、バックアップの出来が試合を分ける事となるか?
(拾)
・先のウインターカップを制覇、初タイトルを得て意気上がるHANがFCHをホームに迎え撃つ。
HANは優勝にこそ関係ないが、ここを勝って年明け早々のカップ最強王者決定戦に臨みたいところで、いつもの3-4-3でベストメンバー。ウインターカップも含めて3試合連続で完封と守備陣はいい結果を見せており、あとは攻撃陣が応えたい。神条がこのところいい動きを見せていることもあって鍵を握る存在となるか。
FCHは今季限りでの薫監督の退任が決定的で、その最後を勝って飾りたい。先発起用の監督夫人、麻生をはじめとしてイレブンはその意志の強さをピッチで見せられるか。ツートップ、今回は千鳥と熱姫を合わせるが、アンカー水島の不在が落とす影響がどれほどのものかは気になる。
・EWI×WBL
・先のWカップでは惜しくも敗れたが、まだ首の皮一枚ながらステージ制覇の可能性を残すEWIがホームにWBLを迎える。
EWIは3-5-2、藤堂と鬼澤を前線で組ませるツートップ。優勝への僅かな可能性を模索するためにはゴレアドール藤堂の爆発は何より不可欠なところであるだけに、今ひとつなパフォーマンスだったウインターカップ決勝での鬱憤を晴らす活躍を期待したいところ。得失点差を稼ぐために守備陣も奮闘を求められるのは言うまでもない。
WBLは1バック、思えば桜花杯初戦でこの形にしたことがそもそものケチの付き始めであったことを考えると感慨深いものがある。ただ、上手く行かなかった今シーズンの総決算と考えると、WBLというチームにとって避けて通れない通過儀礼なのだろうか。後藤に絡む4人のMFの動きで終始ボールを支配できれば、いい方に試合は動くはずだ。
(拾)
・逆転優勝の目があるFCHは当然負けられないが、SKUとて最下位脱出は悲願であり、それを達するにはやはり勝ちが欲しい。ベクトルは反対かもしれないが、モチベーションの高さはお互い引けを取らないだろう。
FCHはWカップ三位決定戦の形をベースに若干入れ替えた形。桂木に代えて起用の和泉は技術が高く展開力にも優れるがやや線が細い感があり、体を張って守る、という流れにはやや弱さを見せるか?伊集院、早乙女といった細かく動くタイプを抑えられればそこからの展開には折り紙つきなだけに、左サイドの攻防が見所となる。
SKUもやや変則ながら4-4-2、早乙女と九段下を両翼に張り出した。中盤を形成する難波、伊集院、早乙女の組み合わせはリーグでも随一の運動量とスピードを誇るといっても過言ではないが、白雪と寿のDFラインには一抹の不安がよぎる。プライベートでも仲がいい二人なだけに、連携で相手を絡め取る動きを期待したい。
・WBL×HAN
・今のところ最下位に沈んでしまっていはいるが、残りを勝ってせめて最下位脱出を図りたいWBLと可能性は薄いながら優勝への可能性を残すHANとの一戦。
WBLはこのところ3連敗と元気がなく、得点不足を補うべく前線に人数をかける配置で勝負に出る。後藤、綾崎の前線に上手くボールを絡めたいが、トップヘビーゆえに攻められたときのバランスの悪さは否定できないところで、朝日奈、陽ノ下の両CMFの健闘がカギになるだろう。それでもサイド、バックラインは厳しい流れが予想されるので先取点とGK八重の踏ん張り、それがいつにも増して求められる。
HANは優勝のためには連勝、さらに大量得点が必要、そして失点も少なく抑え得失点差を稼がなければならない、とハードルが厳しいこともあってWカップの優勝に的を絞る方が現実的か?主人スタメン落ちはそれを裏付けているように見えなくもない。ただ3トップに起用の赤井は2試合連続ゴールとこのところ好調を維持しており、期待がかかる。
(拾)
・残り2試合という試合数ながら、未だ6つのチームにリーグ制覇の可能性があるといういつになく煮詰まったステージ、現在のところ2位と5位の対戦だが勝ち点差は僅かに2。
SSSはこのところ3連勝と勢いに乗っており、それを持続すべくか4バックを捨てて3バック、さらに高いラインも取りやめている。賛否両論はあるが結果が出ているということもあり複雑なところ。前線から追い回すスタイルを維持すべく先発の青葉がどこまでやれるか、またドゥッピエッタ2試合連続の千鳥に当たりが出るかにかかっている。
TLSは牧原復帰戦を勝利では飾れなかったが、EWIの猛攻を1点で凌いだGKを中心とした守備陣はなおも健在といっていい。アウェーということもあって守備的に振るのは規定路線となれば、前半無得点で凌いで前がかりになるであろうSSSの後ろを上手く突きたい。鍵を握るのはチーム得点王の風間ではなく、休養後で鋭い動きが期待できる音無と見る。
・EWI×SCM
・セカンドステージ最大の山場、天王山となる一戦。EWIはここを勝てば優勝の二文字が現実味を帯びたものとなる。SCMは連敗中、ここでズルズル3連敗だけは避けなければならない。
EWIはここ数試合鬼澤がよく得点を挙げており、ひところの藤堂頼みからは脱却しているのだが、その藤堂が今月に入ってノーゴールなのは微妙に不安。今回はその藤堂をワントップに据えシャドーに藤崎、井上を配する。さらに森下、陽ノ下でサイドを伺い、5人で攻め5人で守る。藤堂の出来よりは、藤堂にボールが収まった後のツーシャドーの動きが試合を左右する。
SCMはここ2試合でらしくない出来に終始しており、基本形の4-4-2に戻してきた。ツートップは桐屋と川崎で、桐屋が川崎の突進をフォローするような形での攻撃が予想される。守備では野咲の代役に「本職」江藤を起用。マッチアップの井上、森下あたりを上手く抑えることがまず当面の課題となるだろう。
(拾)