第二回目はSCM。
| シュート | 14(6) | 被シュート | 22(1) |
| うち枠内 | 8(1) | 被枠内 | 5(6) |
| PK | 0(2) | PK | 0(2) |
| FK | 16(5) | 与CK | 2(2) |
| CK | 3(2) | 与ボール タッチ | 679(2) |
| ボールタッチ | 629(7) | 被パス | 417(2) |
| パス | 380(6) | 被クロス | 54(2) |
| クロス | 42(6) | 成功数 | 408(2) |
| 成功数 | 362(6) | 与パスカット | 82(5) |
| パスカット | 80(5) | うちオフ サイド | 1(4) |
| ファウル | 19(4) | ||
| うちオフ サイド | 5(1) | ||
| 得点 | 2(2) | ||
| 失点 | 1(6) |
2試合での成績は1勝1敗の五分の星ながら、ややネガティブな数値が高いのが気がかり。
攻撃面ではまず枠内シュート数の多さが目を引く。これは8本で3チームが並んで一位だが、その中でもっともシュート数が少ない。少ないチャンスを確実に得点に結び付ける、決定力の高さが伺える。ただ、同時にシュートレンジに辿りつけていないことをも意味している。そしてパス、クロス、ボールタッチも低い水準で、能動的に仕掛けきれてはいないようだ。サイドアタックから崩すのでもなく、中央から連携と突破で抜いていくイメージ。課題としてはサイドを有効に使った攻撃パターンの成立だろうか。サイドが脅威でない、と分かれば中央を固めれるのは必定。そこでのオプションが欲しい。
守備面では被ボールタッチの多さと被シュート数の多さが気にかかる。パスカットもあまり成功していないことから、支配的に試合を進められず、シュートレンジにボールを運ばれている形。ただその形でありながら被枠内は少ないことから、最後の一線で相手のシュートコースを阻み、自由にシュートを打たせていない状態で守っていることが伺える。最終ラインとアンカーで相手のシュートの精度を下げ、有効なシュートを打たせないディフェンスに徹しているようだ。パスも回させ、クロスも上げさせるが最後のシュートの部分で体を張って守る、そういう感じか。ただ、被クロスの数が多いのは気になる。サイド攻撃を多用するチームが多いこのリーグにおいてはここがアキレス腱になるかもしれない。
(拾)
二試合のスタッツを元にチームカラーや攻守の傾向を割り出してみよう―ということなのであるが、何分テストモードだったり戦力の見極めだったチームも多いため正確な傾向とは言えないことをあらかじめお断りしておく。
本拠地が東の方から行くが、中の人がイマイチ栃木と神奈川と東京と新潟の東西関係を掴めなかった事はくれぐれも内密に(笑)
というわけでまずはWBLから。
| シュート | 20(3) | 被シュート | 14(6) |
| 枠内 | 8(1) | 被枠内 | 2(8) |
| PK | 1(1) | 与PK | 0(2) |
| FK | 23(2) | 与CK | 2(2) |
| CK | 4(1) | 与ボールタッチ | 637(7) |
| ボールタッチ | 649(5) | 被パス | 376(6) |
| パス | 366(7) | 被クロス | 47(5) |
| クロス | 55(1) | 成功数 | 363(6) |
| 成功数 | 358(7) | 与パスカット | 84(3) |
| パスカット | 101(1) | オフサイド | 2(3) |
| ファウル | 13(8) | ||
| オフサイド | 2(3) | ||
| 得点 | 4(1) | ||
| 失点 | 2(3) |
数字はそれぞれ二試合分を合計したもの。左の列は自軍が挙げた数で右の列は二試合で相手チームに挙げられた数。被ファウルはFKに、被FKはファウルに反映するため割愛した。数値の横の()内の数字は、それぞれの項目についての8チーム中の順位を示す。全ての項目について数字が大きい順に順位をつけてあるので、失点ならば順位が低い方が失点が少ないことになるので注意。
さすがに唯一の2連勝チームだけあって、ほとんどの項目で1位が多い。攻撃に関して言えば、枠内シュート1位は攻撃の精度の高さを反映している。またクロスの数も多い。サイドを上がれなければクロスは放てないから、サイドの突破が多く成功している。自軍のボールタッチが少ないが、相手にもボールタッチを与えておらず、奪って速攻、のパターンが垣間見える。パスもそう多くないことから、細かくパスを繋いで切り崩す、というより長いパスで一気にサイドの裏に放り込んで佐野倉、松浦に走らせる、あるいは足元に預けてドリブル突破させる、そういうイメージ。かつてのイングランドサッカーがそのイメージに近いだろうか。であれば、課題はスペースがないときの攻め手。今後低めにラインを引かれ、サイドアタッカーの飛び出すスペースを消された時にどう対応するか。TLSがFCHを封じたときのように。
守備面で見てみると、パスカット1位はプレッシングの出足がよいことを表し、被パス数、被ボールタッチの少なさも相手にボールを自由にさせていないということで、それを裏付けている。どこでパスカットをかけているか、という問題もあるが、被シュート数も少ないことから、高い位置から有効にプレスをかけ、シュート自体を打たせないディフェンスを講じていることが見て取れる。なお、ファウルが少ないのも特筆に価するだろう。余計なファウルがないから、セットプレーの脅威も自然と少ない。フィールド上の守備に関しては教科書どおりと言っていいデキ。ただ、それだけに被枠内2本で2失点は気になるところだ。
(拾)
(3/21 19:00Kick Off 綾瀬中野スタジアム)
SKU TLS
1 - 2
前半 0-0
後半 1-2
得点者
51分 オウンゴール(TLS)
59分 99 渡井 ← 55 難波(SKU)
74分 9 音無 ← 22 志村(TLS)
警告
3分 88 新堂(SKU)
14分 4 水澤(TLS)
46分 6 有森(TLS)
45分 7 一文字(SKU)
80分 86 赤井(SKU)
WOM
音無(TLS)
決勝ゴールもだが、オウンゴールを導いたクロスも彼女。決定機に多く絡み、フル出場で存在感を見せた。
・新フォーメーション品評会の趣を呈したPSM三日目、新規参入チーム同士の一戦とあってお互いに負けられない。ホームSKUは前回の反省を鑑みて攻撃的に3-3-4、なんと4トップ。前線に人数をかけて攻撃に厚みを持たせる狙い。TLSはオーソドックスな3-5-2と、アウェーを考えてかやや守備的な布陣。
前半は守備的なTLSは言うまでもないが、SKUも前線に人数はかけているため、回れば即クロスの流れはあるものの4トップになかなかボールが回らない。お互いに決定機を作れないまま無得点で前半は終了。
後半になって試合は動く。後半6分、右に開いた音無の上げたクロスをキーパー本田がパンチングで弾いたがこれが後ろに零れてゴール、TLS先制。この試合がデビューの本田にはほろ苦い結果となった。だがSKUもホームの意地を見せて後半14分。得たコーナーキックから渡井が押し込み同点、試合は振り出しに。後半になってエンジンがかかったSKU、ホームの利を得て前線でボールを回し積極的にクロスを放つが守備に徹するTLSゴールをこじ開けるには至らない。ドローも見えてきた後半29分、TLS。沢田を基点に展開し、右の志村へ。そこからのクロスを音無が頭で決め、これが決勝点となった。
TLSは後半投入の志村の動きが目を引いた。ただ失点がセットプレーからのもので、ここは修正を要する点となるだろう。今回は相手が中盤を薄めに持ってきたこともあり展開を有利に進められたが、次以降もこの形を取れるかどうか。
一方SKU、オウンゴールによる失点はやや不運だったが、受けに回った時に中盤、両サイドにかかる負担が高いことも見逃せない。特に攻守の切り替えの早さを要求される近代サッカーでは4トップはやや厳しいと言わざるを得ないところか。
(3/21 14:00Kick Off フェンスティエレ・スタジアム)
SCM SSS
0 - 1
前半 0-1
後半 0-0
得点者
9分 94 清水 ← 10 美咲(SSS)
警告
1分 20 春日(SSS)
42分 18 豊田(SSS)
WOM
小野寺(SSS)
2バックという変則的な陣形ながらよく対応し、オフサイド4つで相手FWを絡め取るなど守備面で勝利に貢献した。
・先のPSMではEWIを2-0と破ったSCMが今季よりホームのフェンスティエレに宿敵SSSを迎える一戦。お互いに因縁を形成する人物が抜けたとはいえ、心中穏やかなろうはずもない。
SCMは今回波多野、神条、橘、水無月、御田といった主力級を引っ込めた「Bチーム」。ただ、ここでアピールできればスタメンへの道は開けるとあって選手たちのモチベーションは高い。SSSは2-6-2と一見奇天烈な陣形だが、よくよく見れば4-4-2のサイドバックにMFを当てはめただけのもの。それを殊更に「奇策である」と吹聴する如月監督に狡猾さが垣間見えるのは気のせいか。
試合の方は開始早々前半1分に、本田を引っ掛けて春日がイエローカードを受け、場内は騒然。波乱含みの立ち上がりを予感させる。試合が動いたのは前半9分。美咲のFKを清水が決め、SSS先制。この後も中盤での小競り合いが続いたがお互い大した決定機も作れないまま前半折り返し。
後半になってホームのSCMは短い手数でボールを繋ぎ、多くのクロスを放り込んだがゴールを割れない。途中投入の赤井、渡井の連携からSSSゴールを脅かしたがこれも得点には結びつかず試合終了。
SSSはPSM二試合を無失点と守備面は上々、に見えるが今回の相手SCMは控えチームに近い陣容であり、この結果を持って「守備は鉄壁!」などとはとても言えないだろう。美咲、清水のホットラインが健在なのは好材料だが、流れからの得点が欲しい。
SCMは敗れたが、元々戦力の見極めを明言していただけに、深刻な打撃はないと見る。ただ交代で入った赤井、渡井らの活躍を見てしまうと今回のスタメンがどうしても見劣りしてしまうのは事実。長いリーグ戦を視野に入れた場合、今日のスタメンを張った選手たち―ひいては控えの層―の底上げが重要になる。
新規参入チーム同士とあってお互い負けられない。SKUはWBL相手に勝利はならないまでも追い詰め、TLSはあのFCH攻撃陣を封殺と前回の試合ではいいところを見せているだけに注目の一戦となる。
SKUは今のところ特に変化はない模様で、そうなると前回シュート2本に終わってしまった攻撃陣の奮起が期待される。前回は難波の攻め上がりが得点に繋がっているだけに、守備面での不安は出るものの積極的に前に絡んでいきたいところ。それに頼らないFW陣の活躍が待たれるのは言うまでもない。
TLSは前回FCHを封殺と守備面では上々の仕上がりを見せた。だが攻撃が寂しかったのはSKUと同じだっただけに、攻守の切り替えを早くして前線に臨む形を作りたい。中央で舵取りをする牧原の戦術眼が問われる展開となるか。
・SCM×SSS
SCMの新ホーム、フェンスティエレの杮落としとなる一戦。どちらも無失点と守備陣は一応の成果を見せた後だけに、その真価を問われる大事な試合となる。森下×清水を始めとしていろいろ因縁があった両チームだが、その因縁を形成していたメンバーのことごとくが抜けてどういった展開になるか見物。
SCMはメンバーをほぼ入れ替えて臨む。新加入の選手が多いだけに連携面に不安が見えるが、戦力を見極める意図か。松嶋監督は既に「勝敗度外視」を明言しているが、ホーム杮落としの一戦とあって内心穏やかであろうはずがない。トップとサテライトの行き来が激しい一文字は結果を出して次に繋げたい。
一方SSSは一見変則的だが、サイドバックを極端に上げただけもの。上手くはまれば面白いが…。こちらもユース上がりを三人組み込むなど如月監督は明言していないがテストモードが垣間見える。注目選手はFW転向の白雪。性格的には向いているだけに、もし結果が出ればブレイクもあり得る。
(3/18 14:00Kick Off ポートフェリオ)
HAN WBL
1 - 2
前半 0-1
後半 1-1
得点者
22分 8 桜井(WBL)
62分 8 桜井(WBL)
76分 14 和泉穂(HAN)
警告
56分 29 マクグラス(HAN)
76分 2 鞠川(WBL)
WOM
桜井(WBL)
2得点を挙げ、アウェーでの勝利に大きく貢献した。
・先のPSMではスコアレスドローのHAN、ホームにWBLを迎える一戦。ピッチ外でもいろいろとある両チームだけに成り行きは注目される。
HAN、WBLとも4バックといきなり情報戦の構えか?
前半は短いパスを繋ぐHANに少ない手数でクロスまで持って行くWBL、の図式で進み、試合が動いたのは前半22分。フリーキックからの混戦、紛れたところを桜井が蹴り込んでWBL先制、そのまま前半を折り返す。
後半も押すHANに受けるWBLの図式は変わらないまま後半17分。井上の突破を基点にまたも桜井。一人かわして決め、WBL追加点。HANは伊集院を中心に攻撃を構築、攻め立てるがあと一歩及ばない。後半31分に和泉(穂)の芸術的FKが決まって一点を返したが反撃はここまで。WBLは現在のところ唯一のPSM2連勝を果たした。
勝ったWBL、アウェーでの戦い方を鑑みてあまり前に出ず、受けて立った形が好結果をもたらした。桜井二得点などRMS勢も特に問題なくフィットしているようで順調な仕上がりを伺わせるが、結局「実質監督」八重の穴については未知数なまま。西村にRMSでの経験はあるが、実戦をこなしておく必要はあったのではないか。
一方HAN、敗れはしたが、今後あまり使うシステムにも見えないため、そうダメージは大きくないのではないか。ただ、トップ下コンバートの主人はこの日前半のみで交代と、このシステムに関しては負荷が掛かっていることが伺える。
(3/18 14:00Kick Off 摘美浜スタジアム)
EWI SCM
0 - 2
前半 0-1
後半 0-1
得点者
38分 9 桐屋 ← 10 神条(SCM)
77分 20 若林 ← 2 野咲(SCM)
警告
90分 5 宗像(SCM)
WOM
桐屋(SCM)
初出場で先制点を挙げ、それが決勝点。FWの存在感が薄いチームに今後の希望をもたらした。
・前回2点ビハインドを追いつき、悪い流れではないEWI、今回はホーム摘美浜の杮落としにPSM初登場のSCMを迎える。2失点の反省を踏まえて4バックに振ってきた。一方SCMも4-4-2と、従来とは違う布陣の4-4-2でオプションを模索する様子。
試合の方はホームの利を得て攻勢に出るEWI、それを受けるSCMの形で進んでいたが、特にゴール前でのシーンも少ないまま前半終了も見えた前半38分。神条、波多野の連携から抜け出し、神条が放ったスルーをダイレクトで桐屋が押し込んでSCM先制。
後半になるとEWIの攻めは鬼澤を中心に加速するが、あと一歩ゴールを割ることが出来ない。ホームで一点ビハインド、となれば前懸かりになるのはやむを得ないところか。後半32分に若林のループが決まり、この時点で勝負あり。
SCMは受けに回る試合展開ながら、チャンスを確実に決めて加点、勝利を得た。得点が新加入の選手であることも大きい。ただ2点リードで終了間際、しかもピッチ中央の宗像のイエローは明らかに余計だった。
一方EWI、勝利こそならなかったが新加入の鬼澤は前試合に引き続いて好調をアピール中。相方探しが次の課題となる。
(3/18 14:00Kick Off ディエトロモンティ)
TLS FCH
0 - 0
前半 0-0
後半 0-0
得点者
なし
警告
54分 10 藤崎(FCH)
66分 14陽ノ下(FCH)
WOM
該当者なし
・今季、サッカー王国静岡より新たにTMリーグへ挑戦の名乗りを上げたTLS。去年の最強チームの座を制したFCHをホームに迎える。前試合で守備にやや課題を見せたFCH、それを修正できたかどうか。4-3-3のバルサシステムで臨む。
攻めるFCHを受けるTLSで進む展開自体は戦前の予想通りだったが、前回の試合でテンションに火がついていたかFCHは終始敵陣内で激しく仕掛け、奪ってからの早い攻めを見せる。だがもともと守備的に振るTLSもそれにペースを崩さず守る、新規参入というには熟練した試合運び。対戦前の準備の入念なことを伺わせた。
後半になってもお互いの間でボールの行き交いは激しいものの、決定機には繋がらないまま試合終了。
TLSはこの相手を考えれば金星と言っていい結果だろう。前回2得点の藤堂を封殺するなど、守備面は圧巻だった。となれば課題は攻撃。奪った後前へ、の意識を持って敵陣へ迫る動きが欲しい。
一方FCH、前回2失点の守備陣は今回零封。守備的な相手だけに、結果を鵜呑みにするのは禁物だが合わせて日が浅い守備陣にとって「零封」の結果は何よりの特効薬。ただ引かれた相手を崩し切れないのは課題。サイドに預けて突破、だけでない攻撃パターンの構築が待たれる。
今季二部より昇格のTLSは、ホーム初試合に最強チームにも輝いたFCHを迎える。昇格直後のチームということで若干の戦力差は否めないが、どこまで食い下がれるか。
あまり多く情報が出ていないが、TLSは昇格を見据えて元TMリーグ選手を中心に積極的な補強を進めており、FWの安藤、MFの牧原、GKの鞠川などがその主軸となる様子。背番号10を置かないのは特定のタレントに依存しないチームカラーの表れと取ることもでき、粘り強く守って一発のカウンターに勝機を見出す。受けに回ると脆い部分があるFCHなだけに、カウンターは有効な手段となる。
FCHは前回速攻で二点先取するも守りきれずドローを演じており、DFラインの熟成にはもう少し時間がかかるか。バルサシステムを明言する薫監督だが、両ウイング松浦、川崎、陽ノ下、神戸らの特性を見ると、キープして中にも切れ込む、というよりはサイドを突っ切ってクロスを放り込むタイプなだけに、バルサというよりはチェルシーっぽい感じになるのではないか。いずれにしろ、藤堂の出来次第という展開になるだろう。
・EWI×SCM
先の試合では二点差を追いついたEWIと、PSM初登場のSCMの対戦。EWIは今季よりホームスタジアムに使用する摘美浜スタジアム杮落としの一戦でもあり無様な試合は見せられない。
EWIは特に変化はない模様で、よく言えば勢いを持ち込み、悪く言えば課題を修正しきれないまま臨む。前回はアウェーで二点差を追いつくという「勝ったも同然」の内容だったが左からの攻撃に二点を許すなど守備にやや課題が見えた。それがマッチアップの関係上やむをえないものであるのか、修正を要する全体の歪みであるのかを見極めるための大事な試合となる。前回出場時間が短かった音無、陽ノ下あたりはアピールのための格好の場だ。
一方SCMは早くも基本フォーメーションを弄ってオプションを模索する様子。2トップに二列目を組み合わせ、前線に入れた後展開して崩す。3バック対策に左右の揺さぶりは基本パターンであるだけに、宗像、神条が両サイドのスペースを使うにしろ使わせるにしろ、意識することが重要となる。江藤、咲野といった新加入の両サイドバックは攻撃参加のタイミングを掴むことがまず第一だろう。
・HAN×WBL
前回アウェーで引き分けのHAN、今回はホームにWBLを迎える。WBLは前回完勝に近い内容だったが、「最強の盾」の称号には疑問符がつきかねない結果だっただけに、ここできっちり自信をつけておきたいところ。
HANは4バックで臨む。高見を下げて赤井を起用しているあたり、オプションを試しておこうという意図か。前回SSS戦では無失点を演じたDF陣も八重を除いて入れ替えるなど積極的なテストに見える。前回無得点に終わった攻撃陣には3トップを採用。ただ、このシステムが上手くいったとして次はどうするのか、という疑問は残るが、WBLに手の内を見せずに置く、という選択肢はあるだろう。
一方WBLも4バックを採用と大きく変えてきた。今回は比較的元WBL勢が多く、WBLとRMS選手の融合を図るという意図か。ただ、元々八重、井上といった面々は試合にあまり出ないことを意図していたはずであり、その中で八重がスタメンキーパーを二試合連続で務めていることはやや疑問。八重は自身の目で敵戦力を見極めようとしていると伝えられており、その責任感は評価されるべきだが、あくまで選手目線でのもの。そう遠くない時期に北見監督の再登板があると見る。
(3/11 14:00Kick Off モナコ・スタジアム)
FCH EWI
2 - 2
前半 2-1
後半 0-1
得点者
11分 9 藤堂 ← 7 松浦(FCH)
28分 9 藤堂 ← 2 神条(FCH)
45分 21 鬼澤(EWI)
76分 10 藤崎(EWI)
警告
81分 2 麻生(EWI)
WOM
藤堂(FCH)
チームの勝利には繋がらなかったが、初出場2得点の鮮烈デビューを飾った。
・昨季最強チームの座を制したFCHがホームにEWIを迎える。双方メンバーの入れ替わりが多い中でもあり極めて読み辛い展開。新戦力のお披露目も兼ねた一戦となる。
試合は開始早々EWIがビッグチャンスを迎えるなどやや波乱含みの立ち上がり。先制はホームFCH。11分、左を突破した松浦のクロスを藤堂が決めた。この後28分にはコーナーからまたも藤堂、今度は頭で押し込んでさらに加点。二点差で折り返し、も見えた前半終了間際だったが今度はEWI。フリーキックから零れたところを蹴りこんで一点差に詰め寄ったところで試合終了。
後半になると一点差を守りきろうという意識が働いたか、やや受けに回るFCHとそれを攻め立てるEWIの図式が見えてくる。それでもFCHはよく凌いで後半31分までは持ち応えた。藤崎がサークル付近からキープして突破、そのままDFを背負ってシュートを放ち、これが決まって同点に。そのままタイムアップ。
FCHはいきなり藤堂が期待に応える結果、攻撃陣には目処がついたと見るべきか。ただ、高さに優れるDF陣は足元の弱さを露呈する結果に。相手が藤崎とはいえセンターサークル付近から突破、さらに得点に結び付けられては攻撃陣の踏ん張りがあまりにもったいない。
一方EWIは驚異の粘りを見せてチームの地力の強さを証明して見せたが、前半で2失点は頂けない。サイドに配する陽ノ下、神戸も前に出る推進力は高いが守備に忙殺されてはそれも半減してしまう。彼女らを生かし、またサイドアタックを多用するチームが多いことも合わせ考えると、ライン際の守備を考える必要があるのではないか。
