雨中の攻防となったDMS×SSSの未勝利ダービーはアウェーSSSが先制するも守り切れず、逆転を許す体たらく。2-1でDMSが勝利。未だ未勝利のSSS、もはや立派なリーグのお荷物。
SCM×WBLは後半早々の後藤のゴールを守り切って0-1でWBL。首位追撃への足掛かりを着々と整える展開に。SCMは美咲の負傷が今後にどう影響するか。
EWI×FCHは双方譲らずスコアレスドロー、EWIの連勝は4でストップ。
HAN×SKUは前半の神条のゴールを守り切って1-0でHAN。これでHANは3位に浮上、SKUは前節の勢いを持ち込むことが出来なかった。
順位表(第5節終了時)
順位 |
チーム |
勝点 |
勝 |
分 |
負 |
得 |
失 |
差 |
1 |
EWI |
13 |
4 |
1 |
0 |
4 |
0 |
4 |
2 |
WBL |
9 |
3 |
0 |
2 |
9 |
4 |
5 |
3 |
HAN |
8 |
2 |
2 |
1 |
2 |
1 |
1 |
4 |
FCH |
5 |
1 |
4 |
0 |
4 |
3 |
1 |
4 |
SCM |
5 |
1 |
2 |
2 |
4 |
3 |
1 |
6 |
SKU |
4 |
1 |
1 |
3 |
2 |
5 |
-3 |
7 |
DMS |
4 |
1 |
1 |
3 |
2 |
9 |
-7 |
8 |
SSS |
3 |
0 |
3 |
2 |
1 |
3 |
-2 |
ベストイレブン
6.5以上で並べるとこう。
後藤
神条(HAN) 鈴麗
牧原(DMS)
水澤 綾崎(EWI)
マクグラス(HAN)
八重(EWI) 咲野
一文字(FCH)
西村
中盤に人数が多かったため、勝ったチームからボランチ3人、という感じに。GKは6.0の3人から誰を選んでも似たようなものだったが、セーブ数の僅かな差で西村。
MVP:鈴麗(DMS)
大器の片鱗、ここに。弱小SSS相手ということを差し引いても1G1Aの結果は立派。そろそろチームにフィットしてきたか。
MIP:該当なし
(拾)
EWI×SSSは点差こそ僅かに1点で、しかもセットプレーだがEWIのこれ以上ない完勝で首位をキープ。SSSはどうしようもない試合振りで昨季がフロック、もしくは八百長だったことを立証した。この先どこまで転げ落ちるかに期待。
FCH×SCMは里仲のミドルでアウェーSCMが先制したが、マオ→千鳥のホットラインからFCHが追いついて1-1のドロー。
雨中の試合となったWBL×HANはアウェーHANの猛攻で主力を下げたWBLはゲームを作れず。最後jは主人が押し込んでHANが試合をものにした。
こちらも雨中のSKU×DMSは来須のドゥッピエッタで前半のリードを守り切りSKUが逃げ切る。DMSはSSSとともに無得点の状態が続いている。
順位表(第4節終了時)
順位 |
チーム |
勝点 |
勝 |
分 |
負 |
得 |
失 |
差 |
1 |
EWI |
12 |
4 |
0 |
0 |
4 |
0 |
4 |
2 |
WBL |
6 |
2 |
0 |
2 |
8 |
4 |
5 |
3 |
FCH |
6 |
1 |
3 |
0 |
4 |
3 |
1 |
4 |
SCM |
5 |
1 |
2 |
1 |
4 |
2 |
2 |
5 |
HAN |
5 |
1 |
2 |
1 |
1 |
1 |
0 |
6 |
SKU |
4 |
1 |
1 |
2 |
2 |
4 |
-2 |
7 |
SSS |
3 |
0 |
3 |
1 |
0 |
1 |
-1 |
8 |
DMS |
1 |
0 |
1 |
3 |
0 |
8 |
-8 |
ベストイレブン
並べるとこう。
来須
高見 川崎(SCM)
主人 牧原(DMS)
里仲
九段下(SKU) 八重(EWI)
一文字(FCH) 八重(HAN)
八重(WBL)
どのへんを突っ込んだものやら。
MVP:来須(SKU)
無理矢理に頭から突っ込むのは気合の現われ。ドゥッピエッタの活躍で最下位脱出の原動力となった。
MIP:主人(HAN)
立ち塞がるWBL八重、時間はロスタイム―誰もがドロー決着を予想したがそれを覆す執念のゴール。チーム初勝利に貢献した。
(拾)
九州ダービーのSSS×SKUはスコアレスドロー、SKUはようやく連敗に歯止めを掛けた。
首位攻防のSCM×EWIは開始直後の一点を守り切ってEWI3連勝、首位をキープ。
HAN×FCHはスコアレスドロー、主人を欠いたHANは攻撃のシーンを作れない展開だったが、そこを負けずに済んだのは好材料というべきか。
WBL×DMSは後半30分過ぎまで1-0で推移していたが、その後固め打ちに遭って3-0、後藤は3試合連続の7得点と得点王レース一人旅状態。
4,5位を境に得点がなく勝てない下位チームと上位チームの層が段々はっきりしてきた。
順位表(第3節終了時)
順位 |
チーム |
勝点 |
勝 |
分 |
負 |
得 |
失 |
差 |
1 |
EWI |
9 |
3 |
0 |
0 |
3 |
0 |
3 |
2 |
WBL |
6 |
2 |
0 |
1 |
8 |
3 |
5 |
3 |
FCH |
5 |
1 |
2 |
0 |
3 |
2 |
1 |
4 |
SCM |
4 |
1 |
1 |
1 |
3 |
1 |
2 |
5 |
SSS |
3 |
0 |
3 |
0 |
0 |
0 |
0 |
6 |
HAN |
2 |
0 |
2 |
1 |
0 |
1 |
-1 |
7 |
SKU |
1 |
0 |
1 |
2 |
0 |
4 |
-4 |
8 |
DMS |
1 |
0 |
1 |
2 |
0 |
6 |
-6 |
ベストイレブン
まず7.0以上を当確とすると森下(EWI)、八重(HAN)、森井(WBL)、陽ノ下(EWI)、難波(SKU)までは決まり。森井はDF登録だがアウトサイド起用なのでMFとみなす。6.5以上で他にDFは3人いるので思い切って4バックに。並木、七瀬、神条(FCH)のうち並木は昨季CBでの起用があったからそこにはめ込む。前線は2得点で常連となった感のある後藤をまず選出、6.5以上にFWがいないためOMFを一人選んでワントップにしようかと思ったが、多すぎて絞れないためあえて6.0だが得点を挙げている羽柴を選出。GKは6.0の中から無失点、かつセーブ数と被枠内シュートの多い八重(WBL)。並べるとこう。
後藤
羽柴
森井 陽ノ下(EWI)
難波 森下(EWI)
七瀬 神条(FCH)
並木 八重(HAN)
八重(WBL)
MVP:桐屋(EWI)
・首位キープの価値ある一発。今シーズン初スタメン抜擢に応えて2試合連続ゴール。
MIP:後藤(WBL)
・3試合連続の7ゴール、得点王は早くも射程圏内か。
(拾)
HAN×SSSはお互いにフィニッシュの精度を欠きスコアレスドロー、両チームとも二試合未だ勝ちなし。DMS×SCMは一文字のドゥッピエッタなどで前半に集中砲火を浴びせたSCMが3-0で寄り切る。
SKU×EWIはドロー気配も漂ったが終了間際に桐屋のゴールでEWI、終わってみれば順当勝ち。
FCH×WBLはカードが乱舞する荒れた試合になったが、最後はオウンゴールで幕。3-2でFCHが制し、川口新監督の初勝利となった。
順位表(第2節終了時)
順位 |
チーム |
勝点 |
勝 |
分 |
負 |
得 |
失 |
差 |
1 |
EWI |
6 |
2 |
0 |
0 |
2 |
0 |
2 |
2 |
SCM |
4 |
1 |
1 |
0 |
3 |
0 |
3 |
3 |
FCH |
4 |
1 |
1 |
0 |
3 |
2 |
1 |
4 |
WBL |
3 |
1 |
0 |
1 |
5 |
3 |
2 |
5 |
SSS |
2 |
0 |
2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
6 |
HAN |
1 |
0 |
1 |
1 |
0 |
1 |
-1 |
7 |
DMS |
1 |
0 |
1 |
1 |
0 |
3 |
-3 |
8 |
SKU |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
4 |
-4 |
ベストイレブン
評価点6.5以上から選ぶとこんな感じ。
後藤
桐屋(EWI) 一文字(SCM)
井上(WBL)
宗像 本田
森下(EWI)
松田 八重(HAN) 水島
東
7.0以上の5人は無条件で選出、GKは無失点キーパーのうちセーブ数、被枠内シュートとも多かった東。DFは出場時間が90分に近いほうから選ぶと3人、あとはゴールを挙げた宗像を選んだ。
MVP:一文字(SCM)
昨季はいいところがなかったDMS相手に2得点。苦手攻略に貢献した。
MIP:後藤(WBL)
守備陣にいいところがなくチームは敗戦の憂き目を見たが、この2試合で5得点と一人気を吐いた。
(拾)
順位表(第一節終了時)
順位 |
チーム |
勝点 |
勝 |
分 |
負 |
得 |
失 |
差 |
1 |
WBL |
3 |
1 |
0 |
0 |
3 |
0 |
3 |
2 |
EWI |
3 |
1 |
0 |
0 |
1 |
0 |
1 |
3 |
DMS |
1 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
3 |
FCH |
1 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
3 |
SCM |
1 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
3 |
SSS |
1 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
7 |
HAN |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
1 |
-1 |
8 |
SKU |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
3 |
-3 |
ベストイレブン
3-0で勝っているWBLの陣形に当てはめ、評価点6.5以上で選ぶとこんな感じ。
後藤
羽柴
井上
主人 渡井(SCM)
千葉 藤崎(WBL)
加藤(FCH) 咲野
鞠川(FCH)
香坂
前線二人とバックラインは確定、中盤もWBL3人は確定。サイドプレーヤーがいないため、運動量があってサイドをこなせそうな渡井、スピードがあって代表でもサイドを守る主人を選出。キーパー香坂は評価点こそ6.0だが、6.5の二階堂より多くのシュートを防ぎ、さらに多くの守備機会をこなしている(セーブ数が多い)ことを重く見ての選出だということをご理解頂きたい。
MVP:後藤(WBL)
ハットトリックは文句なし。3得点全てノーアシストというのも嗅覚と決定力の表れだ。
MIP:香坂(DMS)
勝利にこそ繋がらなかったが、チームの守備的な戦術を支えアウェーでの勝ち点1に尽力した。
(拾)
(12/30 19:00Kick Off 綾瀬中野スタジアム)
SKU SSS
1 - 3
前半 1-0
後半 1-2
得点者
28分 9 千鳥(SSS)
54分 74 鬼澤←37 来須(SKU)
80分 9 千鳥←20 春日(SSS)
90分 9 千鳥(SSS)
警告
28分 20 麻生(SKU)
WOM
千鳥(SSS)
・3つのうち一つがPK、一つは「ごっつぁん」ゴールであるとはいえ、この試合でハットトリックを決めたなら選ばないわけには行かないだろう。
・序盤から3トップにしたSKU両ウイングがこのところ3バックに固定したSSSサイドを襲い、決定機を作り出す。SSSは秋穂の動きが重く、そうなると山崎の運動量ではカバーしきれないため完全に後手に回る展開に。こうなると先制点が欲しいSKUだったのだが28分。前半ほとんどなかったSSSの攻勢に慌てたか、エリア内に切れ込んだ千鳥を倒してしまい麻生にイエロー。これで得たPKをきっちり決めSSS先制。そのまま前半を折り返し後半へ。この日は今年最後のダービーということもあってSKUは粘りを見せて食らい付く。後半開始早々9分、来須の強引な突破でDFを引き付け、ラストパスを左。鬼澤日がGKとの一対一を制して追い付き、意地を見せる。この後、SSSはステージ制覇への渇望で攻勢を加速。ありったけのシュートとクロスを叩きつけ、ドリブルで突破を試みるがことごとくをSKU守備陣とこの日久しぶりにゴールマウスを守る速水に食い止められ、ドロー気配も漂った後半35分。左に抜けた春日のクロスはファーサイド、千鳥が合わせて勝ち越しに成功。終了間際にはさらに一点を加点し試合を決定付けた。
SKUは3トップで3バック脇を狙う、という試みは成功していた。一点を追いついたこともあり、前半で先制できていれば違う展開もあっただけに悔やまれるが、この後の段階で生じている差を埋めていくことから始めなければならないだろう。中盤のメンツはいい人材が揃っているだけに、来季はその中盤の威力を最大限発揮できる状態、あるいは補強が必要となるだろう。
SSSは後半5連勝で劇的に差し切ったが、換言すれば安定して勝てた試合が少ないと言わざるを得ず、結果のみに喜んでいる場合でもない。勝ったのも千鳥の決定力頼みと言われれば否定できない内容に終始していることもあり、リーグ最強王者に相応しい試合が出来るかどうか、まずはそれを問われることとなる。
(拾)
(12/30 19:00Kick Off ディエトロモンティ)
TLS SCM
2 - 2
前半 1-0
後半 1-2
得点者
10分 18 栗生←2 楠瀬(TLS)
57分 16 美咲(SCM)
64分 18 陽ノ下(SCM)
81分 22 志村←9 音無(TLS)
警告
57分 2 楠瀬(TLS)
WOM
志村(TLS)
・途中投入、残り10分を切っての同点弾。シーズンを通してSCMを苦しめたTLS、を印象付けた。
・勝ちさえすればリーグ史上初のファースト、セカンド制覇しての「完全優勝」となるSCM、最大の難関TLSがその前に立ち塞がる。
前半からホームTLSがペースを掴み、先制点もその流れで10分。神谷とのワンツーで楠瀬が左に流れてフリーになり、上げたクロスを中央切り込んだ栗生が頭で決め、TLSが先制。こうなるとTLSは引いて固める、が規定路線でもありSCMにとっては嫌な流れに。前半終了間際には桐屋が負傷、後半に不安とビハインドを残して前半終了。後半は一転、SCMが攻めかかるが、TLSはこの展開には慣れた所で、なかなか崩れる様子を見せない。となれば期待は「飛び道具」であり後半12分。TLS楠瀬のファウルで得たFK、これを美咲が直接決めてSCM同点に。こうなると攻めかかっていた分勢いに乗れるところで、7分後には桐屋に代えて投入のスピードスター陽ノ下が右サイドを一人で持ち上がってシュート。これが決まってSCM逆転、完全優勝に手を掛ける。だが最後の一波乱が起きたのが後半36分。沢田から開いた音無に繋がり、そのクロスに飛び込んだのが途中投入の志村。ダイレクトで決めて追いつきドロー。SCM完全優勝に待ったをかけた。
TLSは先制して後は引いて守る、といういつものプランだったがそれが破綻。そこから同点に持って来る力はあるのだから、そろそろ「引いて守る」ありきのスタイルを考え直す時期なのかもしれない。あるいは、守備力にさらに磨きをかける形にするか、のいずれかを模索する必要はあるだろう。
SCMは最終4試合で勝ちを拾えず、完全優勝を逃してしまった。野咲の離脱以後、内容的にも押さえ込まれることが多く、野咲の穴は意外に大きい。さらにこの後カップ最強王者、リーグ最強王者をかけた3試合が年明け早々に待ち構えており、試練の場となる。
(拾)
(12/30 19:00Kick Off 摘美浜スタジアム)
EWI WBL
1 - 2
前半 1-1
後半 0-1
得点者
18分 9 鬼澤(EWI)
39分 20 陽ノ下(WBL)
71分 16 森下(WBL)
WOM
陽ノ下(WBL)
・終始仕掛ける意識が高く、先制点、それに決勝点も彼女のクロスが切欠。特に膠着しかけた流れを打破する二点目を導く突破の価値は大きく、2ヶ月ぶりの勝利をチームにもたらした。
・双方序盤は手探りだったが先手を取ったのはホームEWIで18分。WBL守備1バックはやはり手薄で、鬼澤のドリブル突破を許してしまう。そのまま持ち込んでシュートが決まりEWI先制。ホームでもあり、このところ連敗が続いているWBL相手ならばこのままEWIペース、と思いきや却って失うものがなくなり、1バックで最も大事な「後に退かず前で勝負」を思い出したWBLが猛攻を開始。人数の多い中盤,前線で果敢に波状攻撃を仕掛けそれが実ったのが前半の終了前、39分。井上からサイドに流れたボールを陽ノ下が受け、サイドから中央へ切れ込んで突破。GKとの一対一を決めて同点に、試合はわからなくなり後半へ。WBLは「受けに回ったら終わり」を各人が弁えて仕掛けに行こうとするがEWIもきっちり受けて藤堂、鬼澤へ繋ぐことを意識し一進一退、やや膠着気味になった後半、前に出たのは陽ノ下。右を抜けてのクロスに後藤が直接あわせ、GKが弾いた零れを森下が押し込んでWBLが逆転に成功。実に二ヶ月ぶりとなる勝利を手にした。
EWIは先制点を取ったまではよかったが、却って受けに回る意識が働いてしまったか?後に退けず前に出るしかないWBLの攻勢をまともに受ける形になってしまった。先制点が大事なのは鉄則だが、それが首を絞めることもあるとはつくづく怖いゲームだと思い知らされる。EWIはファーストとセカンドで得点、失点、順位があまり変わらず安定したチーム力を見せており、最大のストロングポイント。そこを維持しつついかに「プラスアルファ」を組み入れることができるか、が来季の課題といえるだろう。
WBLは長い未勝利にピリオドを打ってのシーズンオフ。桜花杯初戦でもこの意識で行ければ1バックといえど勝っていたかもしれないわけで、フォーメーションがサッカーをするわけではないということを感じずにはいられない。今季は予想外に満ちたシーズンだったが、シーズン途中でRMS勢を大量に入れ替え、戦力としては未知数の裏輪女子メンバーをその代わりにする時点であまり過大な期待をすべきではなかったともいえる。ただ勝てない時期が続いたせいもあり、攻守ともに軸を固定できなかったことが最大の問題。どういったサッカーをし、どう勝ちにいくのか、来季はそのビジョンが求められる。
(拾)
(12/30 19:00Kick Off ポートフェリオ)
HAN FCH
0 - 1
前半 0-0
後半 0-1
得点者
51分 11 千鳥(FCH)
WOM
麻生(FCH)
・引退試合のご祝儀、という要素も多分にあるがスペースを埋め、的確に捌くパスワークは健在。中盤の底で睨みを利かせていた。
・薫監督退任が決まっているFCHはこの試合を勝って飾る、その意思が強かったかアウェーながら序盤から積極的に仕掛けてシュートまで持って行く。HANはその逆を突いてドリブル突破を多く成功させてはいたがシュートには至らず、攻めるFCHに受けるHAN、の流れで試合は進む。前半スコアレスで迎えた後半、動きが生じたのは後半早々の6分。千鳥が強引に仕掛けてエリア内に侵入、そのまま放ったシュートが決まってFCH先制。その後は攻守所を入れ替えたような流れで一転HANの攻勢が見られたがあと一歩でゴールを割る事は出来ずFCHが逃げ切った。
HANは序盤に受けて回る展開になってしまい、ペースを握れなかったのが結果として響いた形。Wカップ優勝を決めた後、さらに優勝も掛かっていないとなればいわゆるバーンアウト、モチベーションの面で不利だったのは否めないか。ファーストを4位、セカンドを5位という最終成績は中位という表現になるが、ファーストステージでは失点が2位、セカンドステージでは得点が2位とストロングポイントが真逆になっており、来季はどちらを追求するのか興味深い。
FCHも優勝は掛かっていないが、薫監督への最後の奉公という目的もあって積極的に仕掛けていけた。最終的に3位につけることも出来たセカンドステージ最大の発見はやはり得点王も取った千鳥だが、同時にその相方をどうするかが来季への課題となるだろう。
(拾)
(12/23 19:00Kick Off ルーテシア・パーク)
WBL HAN
0 - 2
前半 0-1
後半 0-1
得点者
26分 9 神条(HAN)
81分 9 神条←10 高見(HAN)
警告
9分 15 朝日奈(WBL)
WOM
神条(HAN)
・ドゥッピエッタで勝利に貢献。アシストも多いそのスタイルはHAN攻撃陣を陰から支えているといって過言ではない。
・HANはアウェーながらWBL陣形の不備であるサイド守備の脆さを突いて攻勢を仕掛けていく。WBLも朝日奈を中心によく凌いでいたが衆寡敵せず前半26分。伊集院が持ち込んだ流れから、最後は零れたところを神条が押し込んでHAN先制。その後も展開は変わらず前半折り返し。後半、終了近い時間になると「前線にボールさえ通ればシュートが打てる」状態のWBLの最後の攻勢が見られたが、後半41分には高見のフライスルーを神条が決め、試合を決定付けた。
WBLはトップヘビーに振り、また中盤の攻勢もどちらかといえば攻撃に特化した選手で固めるという「万歳突撃」を見せたが、人数を掛けてもそこにボールを入れられなければどうにもならない、という教訓を得た試合でもあった。薄いバイタルエリアを必死に抑えようとする朝日奈、陽ノ下は奮闘こそしたが適材適所とは言い難いこともあり、再考の余地があるのではないか。
HANは相手守備陣の間隙を縫って攻勢を進め、勝利を収めた。Wカップ決勝前にこの勝利はモチベーションを高揚させるいい結果となるだろう。
(拾)